「アンナチュラル」第1回感想 | 感想亭備忘録

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今期のドラマの中で個人的にダントツ一番の期待作の登場です。

「逃げ恥」「空飛ぶ広報室」「図書館戦争」「アイアムヒーロー」「重版出来」「掟上今日子の備忘録」など、原作物の脚本化にかけて右に出るもののいない野木亜紀子さんの満を持しての(?)オリジナル脚本ということでいやが上にも期待せざるを得ません。

 

冒頭、登場人物たちの置かれた状況を説明くさくならずにテンポよく飽きさせること無く見せていきます。

不謹慎に思えるほど軽口をたたきながら解剖を進めていくさまは、彼らにとってそれが日常だということを教えてくれます。そしてそれに対する違和感をアルバイトの久部(窪田正孝)にさり気なく語らせることで視聴者の思いも代弁してくれていました。不謹慎に見えた態度の裏側に不審死に対する真摯な思いが見えてくるのも定番的ではありますが、物語の導入として充分機能していたと思います。

 

第1回のメインの事件である不審死も、心疾患→毒物疑惑→海外でのMERS感染→国内病院での院内感染、と意外性に富んだ展開で楽しめました。

また、死因を追究していくドライな部分と、不審死を遂げた男性の恋人とアンパンを食べるシーンや、遺族に遺体の解剖をお願いするシーンのウエットな部分のバランスも良かったと思います。

基本一話完結ということで、1時間できれいに終わってくれるのもスッキリしてていいですね。

 

あとは、全話通しての登場人物たちの物語と、一話完結の不審死の物語のバランスをどう取っていくのか、そこがこのドラマの成功と失敗の分水嶺になりそうです。

主要登場人物である、三澄(石原さとみ)、中堂(井浦新)、久部(窪田正孝)がそれぞれ裏に何か事情を持っているようです。そちらに引っ張られすぎると一話完結のすっきり感が損なわれる、おろそかにしすぎると濃い人間ドラマになっていかない。連ドラは全てそうなのですが、特に一話完結系では回ごとのイベントと全話通しての流れを上手くリンクさせられるかどうかが重要になってきますね。

 

役者の皆さんはどなたもうまい人達ばかりで安心してみていられます。第1回で出色だったのは松重豊さんだったんじゃないでしょうか。飄々としていて俗物的な部分がありながら芯の強さも併せ持つ、一筋縄ではいかない元役人のおっさんを、おっさんの可愛さを匂わせつつ演じてくれていたと思います。

 

とにかく面白いドラマでした。第1話は僕にとってはパーフェクトでした。次回も楽しみで仕方ありません。

 

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