感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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このドラマ、基本的なテンションというかトーンは

 

大嫌い

 

でした。

特に4人が集まってはしゃいでいる時のうるささ、うっとおしさは忍耐の限界を超えていました。本当に主人公4人が大嫌いでした。いまでも4人集まるシーンは最悪だと思っています。

 

 

一方、終盤、それも最後の2回は特に

 

見応えのあるドラマ

 

だったと思います。

 

楽しいとか面白いとかワクワクするとかドキドキするとかハラハラするとか、そういうのとは全くかけ離れて、見入ってしまう、魅入られてしまう、奇妙な味のドラマだったと思います。

 

自分の罪を償いたい、謝りたい、そして真っ白になって一からやり直したい、そう切望しながらも出来ない苦悩、苦しみ、絶望。

きちんとした罰を与えられないまま、漠然と社会から抹殺されていく恐怖。怖い、苦しいお話でした。

 

最終回、屋上のトビオ(窪田正孝)の独白は、感動とは違うのですが、心の奥底の何かを揺さぶられました。平凡であることを一番望んでいたトビオが平凡や平穏から一番遠いところに立ってしまった絶望。素晴らしい演技だったと思います。

 

ちょっと気になったのは屋上であの声量では半分も野次馬に聞こえてないんじゃないかなぁ、ということ。マイクかなんか持たせても良かったと思うんですが。

 

何も解決せず、前にも進めず、逃げ出すことも出来ず、成長できたわけでもない、全く救いのないラストでした。ただ、生きていく。そこにどんな意味があろうとなかろうと、ただ生きていく、生き続ける。その重さが胸にズシンときました。

 

ストーリーも原作付きですので特に破綻する部分もなく、納得できる部分がほとんどでしたが、唯一、市橋のキャラクターだけが破綻していましたね。序盤でアレだけのことをしておいて障害を負った後はなんかピュアな好青年風に描かれてましたが、下衆だしクズだし同情の余地はないキャラクターのはずです。長期連載の漫画などで登場人物のキャラクターが捻れたり破綻したりすることは時々ありますが、たった10回のテレビドラマでそれをやると違和感しかないです。市橋の扱いはもう少し工夫の余地があったと思います。

 

演者さんたちは皆さん素晴らしい演技をされていました。主役4人は全員見事なまでに嫌なやつを演じてくれました。自分の中にもあの4人(パイセンは独特すぎますが)に似た部分があるような気がして、嫌~な気分を味わえました。

仲間を裏切ることをなんとも思わず金だけに執着する卑怯なマル、自分が気持ちよくなるためだけに遺族に謝罪に行くという偽善を平気でやってのけるイサミ、主体的に動こうとせず流され続けるだけのトビオ、なんだかわからないパイセン。よくもこんな苦い気分になるしかないキャラクターを生み出したものです。そして演者さんたちはよく異様なキャラクターを演じきりました。

助演の女優さんたちも見事でした。川栄さんは今や押しも押されもしない名バイプレイヤーですね。永野芽郁さんも非常に魅力的でした。水川あさみさんは安心してみてられますね。

 

ほんとうん大嫌いなドラマで、大嫌いながらも見てしまったドラマでした。

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