感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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今回は”すずめ一点集中”の物語でした。
面白かった。本当に面白かった。登場人物に感情移入して見るタイプの視聴者である自分としては、がっつりごっそり思いっきりすずめに感情移入しながら見てしまいました。すずめの生きてきた人生の、その孤独、寂寥感、諦め、居心地の悪さ、居場所の無さ、痛みをごまかすための笑い、全てが胸に突き刺さりました。なので、放送直後のこの感想では、脚本の流れがどうとか演出のここがよくてとか、距離を取った分析的なことはかけそうにありません(笑)むしろそういうこと気にする余裕もなく物語に引きずり込まれました。
 
カツ丼のシーンでは思わず涙がこぼれ落ちました。まあ涙腺はゆるい方なんで泣いたからと言って名作というわけではないんですけども。でもあのシーンはすべてが良かったです。今までそうしてきたように、人生まるごと誤魔化しの笑いでウヤムヤにしようとするかのように、懸命に。一途に。誤魔化そうとするすずめと、それに対峙するまきまき。あんなに哀しい、あんなに優しいカツ丼のシーンが今までのドラマにあったでしょうか。
 
それ以外にもいいシーンがいっぱいでした。公園で仰向けになりながらチェロを爪弾くシーン。ペットボトルを顔の前に捧げ持つシーン。有朱に教わった誘惑を唐突にやってみるシーン。これらはすずめの魅力を十全に引き出すすばらしい演出でした。今回ですずめは、「満島ひかり」ではなく「すずめ」として存在を確立したように思います。
 
他のメンバー的にも、思わず大声ですずめを呼び止めるまきまきにはハッとさせられましたし、ボーダーかぶりについてのいつもの家森くんのめんどくさい理屈にはクスリとさせられました。別府くんは…空気の読めないタイミングの悪い朴念仁キャラで確定かな?あと今回、有朱の不気味さ?黒さ?がクローズアップされてましたが、これが後に絡んでくるのかどうか…あんまり絡まないかな?でも絡むと面白そうではあります。
 
しかしここまでの完成度を見せられると、前回の2話の別府くんのストーリーをもう少しどうにかできなかったかなぁとちょっと残念です。もっと別府くんに感情移入させてほしかったような。でもキャラクター的にはあれであっているような…。
 
とはいいつつ、4人それぞれがそれぞれのキャラクターをひっくり返すような、もう一枚の裏を持っていたりしてもおかしくない不穏な雰囲気も感じなくもないです。
 
次回はいよいよ家森くん。どんな思惑でカルテットに加わったのか。何を企んでいるのか。おかしな小理屈で煙に巻いてる気もする彼の隠された面に何があるのか。興味津々ですね。このドラマ、今季の中ではやはり出色の出来ではないでしょうか。
 
あ、「金庫の中身はきびだんご」の会話はもう少し笑えるものにしてほしかったかな。少し寒かったかも(笑)
 
 
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おやおや?意外といいですよ?これ。
コケるに決まってると思って見始めましたが(失礼な視聴態度申し訳ない)、2話目で全体がうまくこなれて来て、いい感じになってきたような気がします。第1話では主役二人の「好き」から「嫌い」への心の揺れが極端すぎて、そこまで振れたら正反対の気持ちにはすぐには戻らないのでは?という違和感もありました。水かけるところは流石にやり過ぎで、あすか(西内まりや)がムキになって大声で反論、ぐらいでよかったんじゃないかな?と思ったりもしました。
 
第2話になって名波竜(山村隆太)と高梨あすか(西内まりや)が基本的にはお互いのことを好きだということが確定し、態度やシチュエーション、考え方の食い違いでついたり離れたりするという基本構造が見えてきました。変な言い方ですが落ち着いてドキドキ(は、あんまりしてませんが)ハラハラを楽しめるようになった気がします。
 
決定的にすれ違ってひどいケンカになるか?という瞬間にまさかのお父さん登場から実家招待の流れは微笑ましいというか楽しかったです。風呂のシーンで名波があすかに「一緒に入る?」と聞くシーンでは、”逃げ恥”の「せっかくだから一緒に入ります?」をちょっと思い出してしまいました(笑)
 
名波竜役の山村隆太のどこをどう聞いてもアナウンサーの喋りに聞こえないところも、最初は難点でしたが、逆にトッポさがでてなんとなく茫洋としてていいかもしれない、と思えてきます。
原作の絵のように、超イケメンの超一流アナウンサーだと、イラッとさせられていたかもしれません。イケメンと言えばイケメンだけどそこまで突き抜けてないのが味になってます。
(ただ旅番組のナレーションは吹き替えたほうが良かったといいたくなるほどヒドイ。)
 
このドラマはこの感じで進行していってくれればいいんじゃないでしょうか。ベタなラブストーリーでかつ、そこはかとなくバブル臭がします。その上主役二人がやたらめったら偶然に出会います(東京の人口って300人ぐらいなのか?と言いたくなる(笑))がファンタジーとして楽しめれば、そこそこの作品になりそうです。
あと、望みたいのは変に高岡早紀とか山崎育三郎をドロドロな絡め方しないでほしいなあということ。ちょっとしたスパイス程度で充分だと思います。名波の結婚トラウマの原因の解明とその克服。あすかの側にもなにか変化化成長がほしいようにも思います。その辺の二人の心理的なやり取りを丁寧に拾ってほしいなあ。
 
ところでこのドラマ、突然結婚するわけじゃないんですね。いきなり結婚するのかと思ってました。
 
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復讐として人を殺した主人公が、復讐の証拠を持ってある屋敷を訪れます。彼を迎えたのは主の妻と息子、妹、そして秘書の3人の美女と1人の子供。屋敷内に主はいるはず。なのになかなか会わせてもらえない。なにか問題があって会わせられないのなら追い返されそうなのにそれもない。何を隠しているのか。何をしようとしているのか。お互いの秘密をめぐる駆け引きと探り合いが始まる。
 
という具合の、会話での探り合い、カマの掛け合いのお話です。「そして扉が閉ざされた」に代表される限定された空間での会話劇が大好物な自分としてはとても面白く読めました。ただしこの手のお話にしては結構素直ではあるように思います。「これが真相か?」というものが提示されてからあと1~2回ひっくり返してくれるともっとよかったなあとは思います。また女3人側が多少不用意な部分もあるんですが、まあこのお話の事情ならよくやったほうなのかな。しかしこの結末はハッピーエンドと言えばハッピーエンドなんだろうけど、不気味と言えば不気味だし、黒いと言えば黒いよなあ。女は怖い?いや女は強いのかも。
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話が1mmも前に進まない。
話の基本構造が毎回全く同じ。
 
問題のある患者が来院。
診察の結果、オペが必要
沖田(キムタク)オペの準備。
副院長(浅野忠信)か院長(柄本明)による政治的な理由でオペの許可がおりない
沖田ごねる+深冬(竹内結子)と柴田(木村文乃)が賛同+井川(マツケン)が反発
院長か副院長が独断でオペ許可
オペ成功で政治的な理由もなんとなく解消
振り出しに戻る
 
この間に井川が沖田派っぽい出だしから途中で反発し始める、とか
顧問弁護士榊原(菜々緒)が意味ありげに出てきて何もしない、とか
適当なところに沖田と深冬の糸結び練習シーンが入る、とか
副院長が沖田に「まだ深冬に惚れてるのか」と定期確認する、とか
羽村(及川光博)とその周囲の医者が小物っぷりを見せる、とかを毎回やる。
 
これオペや処置中心のER的な部署なら周辺の流れは、こういうマンネリで緩やかな流れで正解なんだと思いますが、そうじゃないから1時間かけて再放送を見てる気分になる。
(ER的な流れにするんなら同じレベルの背景と問題のある患者をあと少なくとも3人ぐらい毎回用意して医者が走り回らないと間が持ちません。)
 
前回と今回で一体脚本は何を描こうとしたのか、さっぱりわからない。日本の連続ドラマは1クール10回だか11回です。そのうち貴重な2回を使って何を表現したんでしょう。今回で言えば深冬の覚醒?そこに1回使う必要ありました?ストーリーを進めながらでも描けたように思います。なんとなく1回の内容が希薄なんです。薄いんです。
 
まあ、院長も完全な善じゃなく政治的な判断で医者としての目を曇らせることがある、というところも描かれたりはしたんですが、それもこの回で回収し終わっちゃってて次回に引かないんですよね。最後、あれだけ恐れてたなんとか教授に脅迫まがいの電話をしていいおじいちゃんに戻っちゃってますし。
 
次回へ引き継ぐ内容は、副院長のなんだかわからない、何がしたいんだか見えてこない悶々とした気持ちと、深冬の病気だけ。副院長の嫁が病気で沖田しか切れないってのはもっともっと後まで伏せた方がよかったんじゃないでしょうか。沖田と副院長を徹底的に対立させるだけさせて抜き差しならないところで発覚。激しく対立しながらも協力せざるを得ない。というような方が熱い展開じゃなかったかなあと思ってしまいます。現状、副院長は嫁のことがあるので片腕片足を縛られた状態で沖田に対峙してるような不自由感を感じます。
 
ただ、各話で描かれる患者にまつわる物語は丁寧で、2話の和菓子職人、沖田の父、沖田の3人を職人として重ね合わせたのは見事だし、今回の子供の不定愁訴とでも言うべき症状を解明するに至った深冬と沖田の母親からのヒアリングと、結果としての診断はわかりやすく納得できるものでした。だからこそ全体の流れが淀んでいるのが余計に気になるのですが。
 
次回こそは劇的に事態が動くことを願っています。
 
 
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2つのストーリーを交互に見せていく今作、どうもその2つのストーリーのテンションが噛み合わなくなってきてる気がします。ハッキリ言うとバルサの方のストーリー展開がぬるい。バルサのお話は1話からほとんど進展してないとも言えます。対立するのは呪術師と幻術使いの忍者みたいな父娘(とその手下?)で、鷹やら猿やらの目を使って追いかけてくるわけですが、それ1話と同じですよね?アクションシーンも幻術に惑わされるところをタンダに助けられて切り抜ける、って1話でやりましたよね?そもそも敵が父娘だけってのがどうもショボい。もっと絶望的なぐらい巨大な何かに追い詰められ切り抜けって言うのが欲しい。ロタ王国が背景にありそうなので今後変化していくことを期待します。
 
「善悪とは何か」というテーマがあるのはすでに提示されているので、そもそも対立している父娘も単なる悪というわけではなさそうですし、保護している少女が善というわけでもなさそうです。むしろ現在の描写では狂信に取り憑かれた少女は悪に近いように見えます。もちろん被差別民族出身であるので一概には言えそうにありませんが。その辺がバルサにとってのジレンマになっていきそうです。そこがどう描かれるのかとても楽しみなのですが、現在のテンションはもう一つの宮廷陰謀劇的なチャグムのお話に比べると停滞気味に見えます。
 
チャグムの方は展開が劇的です。ロタ王との会見から、トーサの思いと覚悟の最期までは緊迫感のある次が気になる展開でした。とはいえ敵性勢力の中に1隻で放り出したんだからそうなるわなあという気もしますが、とはいえ次にどういう手を打つのか、出港した時点で一枚岩とはいえなかった新ヨゴの兵たちがトーサの最期を見てどう変わるのか。この窮地をどう切り抜けるのか、興味はつきません。
 
先の話かもしれませんがチャグムがロタとの信頼関係を結べば、必然的にバルサ(アスラ)とは敵対せざるを得なくなってくるところも気にかかります。(王弟がキーパーソンになりそうですが。)
 
次回以降バルサの方に大きな動きがあることを期待しつつ次週を待ちます。
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