(昨日からの続き)
東京国立博物館での鑑賞の記録である。
「黒楽鶴亀文茶碗」 仁阿弥道八 (江戸時代・19世紀)
昨年も展示されており、やっぱり写真を撮っている。
基本的に好きなのだ。
内側の見込み立ち上がりに亀がいるようで、2つ合わせて「鶴亀」だそうだが…見込み部分を覗いてみたことはないかも。インターネットで検索すると…、おお、泳いでいるような亀が白く表されているのが良く分かる画像が検索できた!
来年(気が早い)は、見込み部分も鑑賞したい。
「黒象嵌立鶴文茶碗」 薩摩・竪野系 (江戸時代・18世紀 松平直亮氏寄贈)
これはモダンな感じではあるまいか。
鶴が無表情に、しかし呑気で明るそうにも感じられ、ツボである。
真後ろはこんな感じである。
「色絵粟鶉図茶碗」 薩摩・竪野系 (江戸時代・19世紀後半 内藤堯宝氏寄贈)
これは大変美しい。
解説パネルによると、「白薩摩」の茶碗で、青みがかった白色、貫入は浅く、細かい黒点が全体に入っているとのこと。単眼鏡で見てみると黒点が分かる。確かに貫入が浅く絵柄を妨げない感じ。
後ろには蝶が描かれておりこれも端正。
「寿星・此君・隠逸図」 池大雅筆 (江戸時代・18世紀 紙本墨画 植松嘉代子氏寄贈)
せっかくなので表装も記録したい。
寿星は寿老人、これは知っていた。
此君は王羲之が愛した竹の異名、隠逸は陶淵明が愛した菊の異名だそうだ。
この寿老人が何だか優し気で、悩み事など相談したい雰囲気である。
「布袋図」 白隠 (江戸時代・18世紀 紙本墨画 植松嘉代子氏寄贈)
せっかくなので表装も。水色×茶色の組み合わせ。
布袋さんの表情が!!これはいったい何をしているところなのか。
(続く)