読了。
昭和9年(1934)生まれの現役ユーチューバーである多良美智子氏のエッセイである。
家族とともに住み続けてきた団地に、現在はひとり暮らし。
文章とともに、著者のお宅の写真もたくさん掲載されており、趣味の良い、心地よく整えられたお部屋の様子が紹介されていた。
87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし (著)多良美智子
著者は読書好きで、小説のほか雑誌も好きだそう。(太字部分は本書からの引用)
「子どもたちが小さい頃は、あまり外に出ずに本が友達だったので、『暮らしの手帖』を定期購読していました。今は『暮らしの手帖』『クーネル』『天然生活』などを選ぶことが多いです」
ほう…。なるほど、このようなチョイスをされているのか、と。
生活への意識の高さが窺われる。
「デザイナーの島田順子さんの生き方やセンスが好き」で、その掲載されている雑誌を購入することもあるとか。
著者のファッションや、お姿の写真(背筋が伸びて、すっくと立っていらっしゃる)も多数紹介されていて、カッコいいなあと思っていたが、なるほど、島田順子さんのファンでいらっしゃるのか。
お料理の本は、「料理家の有元葉子さんのファンで、器の選び方や盛り付け方なども参考にしています」とのこと。
著者が「婦人之友・全国友の会」に参加して教えたもらったという「大根ときゅうりの醤油漬け」、これは作ってみたいなあと思った。
大根ときゅうりを1㎝角に切って、醤油を「ひと回し」かけて、時々かき混ぜて、数時間で良い味になるとのこと。
本書には醤油の具体的な分量は記載されておらず、手がかりは「ひと回し」のみ。
ピアス穴を開けたお話や、ファッションのお話が書かれてあり、最後に、
「コロナ禍でなかなか外出できませんでしたが、食事に出かける機会も少しずつ増えてきました。そんなときは、お気に入りの洋服を着てネックレスをし、いつもより少しおしゃれします。
おしゃれはやっぱり、心を浮き立たせてくれますね」
やっぱり、「おしゃれ」。
おしゃれによって、生き生きとし、気持ちが上向きになるのだとつくづく思った。
色々、今後を考えた一冊になった。
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本日、所用があり吉祥寺に行ってきた。
昨年2022年4月に「GALLERY KAI」で催された高橋朋子氏の個展で、吉祥寺に行った折にも老舗ケーキ屋「レモンドロップ」でケーキを求めて帰り、今日も…と向かった。
なんと、7月31日で閉店だそう。ええええ。
暫くお休みされ、提携の店舗でイートインやテイクアウトが続けられるとのこと。
ほっとした。
「レモンパイ」
「チーズケーキ」
前回と同じ組み合わせになってしまったが、
私にとって「レモンドロップ」は、これなんだなあ…。
今後は提携店舗で求めることにしよう。