読了。
図書館のジュニア向けコーナーにあったのを発見。
これから進路を決める高校生には、美術館の学芸員の仕事についてよく分かるのではないかと思った。
もちろん、私にも大変分かりやすく、勉強になりました。
美術館へ行こう (著)草薙奈津子
著者の草薙奈津子氏は、山種美術館を経て、現在、平塚市美術館館長という経歴。
平塚市美術館といえば、4月から川瀬巴水展が催される予定で、ぜひ行きたいと思っていた。
残念ながら中止になってしまい、来春に内容を変更した上での実施を検討しているとのことだ。
本書を読んで、草薙奈津子氏の公立美術館長としての奮闘ぶり、
又、平塚市美術館の様々な取り組みを知り、ますます訪れてみたいと思った。
ずっと気になっていたことの答えが、本書に書いてあった。
企画展に他の美術館、個人所蔵のものが出品されていることがある。
作品を借りてくる場合、「賃料」というのはいくらくらいなのか・・・という疑問である。
「お借りする作品は、ものにもよりますが数千万円、時には数億円もする高価なものが多く、それらをほとんど無償で貸してくださるのです。」
おお。そうだったのか。
「それに良い作品を持っていれば、美術館同士での作品の貸し借りが楽になります。」
なるほどね・・・。
「ほとんど無償で貸してくださる」ということが分かったが、その他の費用が非常に高いと聞いたとことがある。
本書に「美術品国家補償制度」という制度が紹介されていた。
「国内はもちろん海外からの作品から作品を借りるとき美術館は必ず保険を掛けます。美術品は高額なものが多く、作品数が多いと大変な額になります。その額が調達できずに借りたい作品を泣く泣くあきらめるなんていうこともあります。」
それを国が補償することで、美術館単独で保険をかけなくてもよくなる制度だそうだ。
文化庁のウェブサイトを見ると、制度についての記載があり、
パンフレットなども掲載されていた。
補償金額を見て・・・・・なるほど・・・・と思った。
そうすると、運送料金の負担だけで良くなるのか。
しかし、その運送料金もかなり高額らしいということを聞いたことがあるので、まあ、大変なことは大変である。
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本書は、三菱一号館美術館に行った時にも読んでいた。
MSSサポーター限定鑑賞会の時間まで、東京駅の大丸デパートの和風喫茶店で休憩した。
栗が好きなので、栗が入っているパフェに目が無い。
八重洲ブックセンターで「なごみ11月号」を発見し、購入。
「美術館へ行こう」を読みつつ、「なごみ」もパラパラ・・・
抹茶の特集で、とても興味深い。
全て読めたら、ブログにあげたいと思う。
このように、あっちを読んで、こっちを読んでとしているので、なかなか1冊を読み終えるのが遅いのである。