昨日、連休最後の日に箱根に行ってきた。
ポーラ美術館の「モネとマティスーもうひとつの楽園」展である。
9月6日放送のNHK「日曜美術館」で本展覧会が紹介されているのを見て、「行きたい!」と思ったのである。
県を跨いでの移動なので大変迷ったが、マスク着用や消毒、おしゃべりを控えるなど気をつけて行くことにした。
久々のポーラ美術館。
ウェブサイトによると、連休前半には駐車場が満車になったりと混んでいた様子。
少し早めに到着するようにした。
開館前まで少し並んで入館。展覧会入口はこんな感じ。
展覧会はなかなかのボリュームで大満足である。
モネ、マチスのほか、同時代の画家たちの作品の展示もあり、そちらも中々見応えがある。
カミーユ・ピサロ 「エヌリー街道の眺め」 1879年 油彩/カンヴァス
手前に草地、その奥に木々の茂み、遠くに建物が幾つか小さく見える。男性が長い柄の鎌?(のように私には見える)で草刈りをしているような・・・(全く違ったら恥ずかしいが、そう見える)。草の緑、木の葉の緑・・・とても生命感を感じて、良いな。
ポール・ゴーガン 「ポン=タヴェンの木陰の母と子」 1886年 油彩/カンヴァス
ゴーガンというと、タヒチでの作品が頭に浮かぶ。原色に近い色彩、ぐぐぐっと塗りつぶすようなタッチ。この作品は、ザ・印象派という雰囲気で、最初はゴーガンの作品だとは思わなかった。
ピエール・ボナール 「山羊と遊ぶ子供たち」と「りんごつみ」 1899年頃 油彩/カンヴァス
両作品とも暗めの緑で描かれており、子どもも描かれている。ふと、三菱一号館美術館の「画家が見たこども展」を思い出した。惹きつけられる。
鑑賞後、館内のレストランでランチ。久々のフレンチ!
企画展コースメニュー「楽園のハーモニー」にした。
窓際の素敵な席。緑がキレイ。席と席の間隔が広く、安心。
オードブルは「ジヴェルニーの積みわらに見立てた一皿」
確かに積みわら・・・かも。
メインは「仔羊の香草パン粉焼き プロヴァンス風」
この子羊は美味しかった。柔らかく、臭みがなく、ローズマリー風味のソースともよく合っていた。
デザートは「オレンジとカシスのガトーマルジョレーヌ 軽いアイスクリームを添えて」
アイスクリームの上にあるのは、マティスの『リュート』に描かれた女性が奏でているリュートだろう。
これとコーヒー。
ちなみに、マティスの「リュート」は、作品とともに、モデルの女性が着用していたドレスが展示されていた。
このドレス、思った以上に繊細なレース地で透け感があり、ペチコート部分も凝った作りでなかなか素敵だった。このレース地をマティスは「K」の字のような模様で表現したのか・・・ふむ。と思いつつ鑑賞。
私のなかで、マティスというと、この「リュート」が思い浮かぶ。
朱色に装飾が付いた壁紙、緑の植物・・・。
そして、
マティス原画のタペストリー「オセアニア 空」と「オセアニア 海」(1946年 シルクスクリーン/リネン 滋賀県立近代美術館所蔵)も良かった!
マティスの切り絵画の作品も好きだ。
・・・・ランチの後は、とても満腹になったので「森の散歩道」を少し歩いた。
長くなったので続く。