久々のブログである。

 

今年になってから「商売繁盛」でバタバタし、3月末でいったん一息。

 

年度替わりで変化があり、まだそれに順応しきれていない状態である。

その間、読書もしているし、美術館にも行っている。

そろそろペースをつかんで順次ブログにしていきたいと思っている。

 

さて、本日は、五島美術館に行ってきた!

 

 

お庭の様子。

 

 

今日は、「日本美術と和歌の『かたち』」というタイトルの講演を聴いてきた。

※写真の右上は、「聴講整理券(座席番号券)」である。受付で順番に座席の希望を言って、その番号の券を頂けるというしくみである。これは大変嬉しい!

 

 

講師は、慶応義塾大学文学部教授の林温氏である。

こんな本を書いていらっしゃる。

 

この本のサブタイトルに「女性性」とある。

講演でも、この「女性性」、そして「男性性」という言葉を多用され色々説明されていた。

 

「女性性」とはジェンダーを示しているものではないようだ。

物の見方というか・・・講演を聴いているときはすっかり分かった気分でいたが、改めて書こうと思うと難しい・・・。

 

例えば、短歌。

これは「女性性」が強いとのことである。

31文字しかないので叙事には不向きで情緒性が強い。

短いため、読み手に連想を促すという感じか。

本歌取り、古典、先行歌などの情緒を利用している。「当然知っているでしょ!」という感じらしい。

 

それに対して漢詞は「男性性」が強い。

なんと言っても漢文は主語の次に述語がくるのでハッキリしている。

 

こんな感じで、日本画は「女性性」が強く、西洋画は「男性性」が強いとの説明が興味深かった。

その中で、

日本画に使う岩絵の具はグラデーションがつけられない、光の表現が難しいので立体表現ができない、平面を「色」で表現。

 

一方、中国の水墨画はモノクロテレビのよう。グラデーションを使って広い空間を表現。「光」を重視している。

 

この説明には大きく納得。

 

尾形光琳の「燕子花図屏風」の構図について、スライドの図示で分かりやすく説明された。

ふむふむ。そういえば根津美術館で5月13日まで公開だったっけ・・・。

 

今回の展覧会で特別展示されている国宝「源氏物語絵巻」の「夕霧」と「御法」についの図による説明も大変興味深かった。

柱や御簾などの配置が大変大きな意味を持っている。

 

※展示室には、加藤純子氏による復元模写も並べて展示されており、「御法」にはビックリであった。

庭に描かれている秋草が、元々はこんなに綺麗だったとは・・・。

 

と、講演、展示に大変満たされた五島美術館であった。

 

この後、お庭を下って・・・こちらから退出すると、すぐに二子玉川である。

 

 

二子玉川では、「バウムクーヘン キャメラリーゼ」という、上部がクリームブリュレのようにパリッとアメ状になっているバウムクーヘンを食べた。

 

 

こんなのである。生クリームとアイスクリームがのっていて大変美味しかった。

セットのコーヒーもタップリサイズ!