本日、山種美術館に行ってきた。

「花*Flower*華―琳派から現代へ―」を鑑賞。

 

こちらのポスター、チラシがとっても素敵。これは保存しておこう。

 

午前中に「学芸員によるギャラリートーク」があるというので参加しようと整理券配布時間(9時50分)より10分ほど前に到着。

 

開館前だがロビーには入れ、すでに数人待っていらっしゃった。

先着25名とのことなので若干心配だったが、無事、整理券を手に入れた。

周囲の方々の会話や様子から、「ギャラリートーク」は会期が終わりに近づくにつれ混み合うようだ。

今日は人が少ない感じ。

9時半頃到着した人がもうロビーが開いていたとのこと。

 

ギャラリートークは、イヤホンを使って学芸員さんの説明を聞きつつ鑑賞する。

これが大変面白かった。

図録の印刷では見えにくい、実物ならではの「見所」や、絵の具についての説明・・・。

 

例えば、今回撮影可だった、こちら。

「花*Flower*華」展 酒井抱一 「月梅図」 山種美術館所蔵

 

月に彩色せず、周りを彩色して表現(これは金で彩色)、そして植物が月にかぶるように配置。これは酒井抱一作品でよく見られる構図らしい。

「月梅図」の月部分のアップ

 

そして、かつては花見といえば梅だったことや、色々(あまりメモできなかったので忘れてしまった・・・)なお話が聞けた。

 

展覧会はお花づくし。やっぱり花は良い!とミュージアムショップで色々買い物。

 

 

「山種コレクション 花の絵画 名品集」、小ぶりの図録。

 

ポストカードは、どれもギャラリートークで詳しい説明のあった作品。

 

左から、菱田春草「白牡丹」(山種美術館所蔵)

※ 花を見ると風は右から吹いているような感じで、下の葉を見ると左から吹いている感じとのこと。確かに。左に蝶々が飛んでいるのも注目。

 

真ん中は、渡辺省亭「牡丹に蝶図」(個人蔵)

※ 「渡辺省亭:花鳥画の孤高なる輝き」を読んで、ぜひ見たいと思った作品。本物はもの凄く美しかった。牡丹の色にうっとりする。

 

右が、小林古径「菖蒲」(山種美術館所蔵)

※ 博物館に入って最初に展示していあるのがこちらの作品。毎回この場所に展示してある作品が、その展覧会でシンボリックというか、イチ押しというか(何ておっしゃったか忘れてしまった)まあそういう作品のようだ。

 この花器は小林古径の持ち物で、現在は高崎市タワー美術館にあるらしい。

 

☆ メモ ☆ 全て山種美術館所蔵のもの

 

奥村土牛「醍醐」

 桜の花びらに絵の具としてコチニールを使用。土塀の表現にこだわった。地面に使われている「胡紛(こふん)」は扱いが難しいらしいが、奥村土牛は上手らしい。

 

杉山 寧「朝顔図」

 

川崎小虎「草花絵巻(秋)」  色がきれい!

 

酒井抱一「秋草図」  月、ススキの配置に注目。

 

牧 進「明り障子」 

 庭に来る雀を可愛がっていたらしい。ピーコと名付けたとか・・・。

 「初夏の頃」も斬新な感じで良かった。

 

上村松篁「日本の花・日本の鳥」 

 もの凄く大きな屏風だと思っていたら、皇居の広間で使用するため作成したものとほぼ同じものを作ったらしい。

 

加山又造「華扇屏風」 

 モダンな感じ。色々な技法が使われているとのこと。なるほど。

 

小茂田青樹「四季草花画巻」 

 コマネズミ、蓑虫なんかも描かれていたりする。可愛い。

 

山口蓬春「なでしこ」

 赤絵の急須になでしこが生けられている。モチーフが良い感じ。

 

カフェで小林古径「白華小禽」をイメージした和菓子を食べた。

 

可憐な感じ。

 

金箔入りのお煎茶と。たっぷり。ゆっくり味わって休憩できた。

しかし、このお盆良いなあ。大きさといい、色といい・・・。