近代の日本画展 」を鑑賞したあとは・・・「美の友会月例美術講座」に参加した。


この講座は、予約不要なところが嬉しい。「あ、予定がない」という時に行けそうだ。

今回は、書跡鑑賞シリーズⅪ 「12世紀の古筆」。


このシリーズでは、12世紀の著名な古筆の概略を教えていただき、スライドで鑑賞する。

最後に取り上げた作品の仮名文字の読み方についても教えていただける。


5k


頂いた資料プリントなど。オレンジ色の書き込みは、私の涙ぐましい努力の跡である・・・。


今回は、第3回「金沢本万葉集」。

これは、「五大万葉集」のうちの一つ。万葉仮名と仮名が併記されており、最後の読み方講座では、併記されている両方とも解説していただいた。


この講座は連続講座となっており、今回は第3回目。1回目から続けて受講するのが基本で、皆さんどうもずっと受講されている様子・・・。


ふと、先だっての出光博物館での出来事 を思い出した。

「伴大納言絵巻」を鑑賞しているときに、私は絵の部分のみを見ていたが、文字部分を「読みやすいね」と見ていた方々がいらしたのだ。


もしや・・・・・。この講座の受講生??


6m


こんな感じで、解説していただける。

仮名のもとの漢字はこれで、これを崩すと・・・・と黒板に実際に書いて説明していただいた。


私も何回か通ったら、古筆の仮名文字が読めるようになるかしら。

ま、徐々に読めるようになることを祈りつつ。


古筆鑑賞ビギナーの私にとって、今回の講座で得たことは多かった。


書かれている紙も鑑賞する。


この「金沢本万葉集」には、和製の唐紙が使われている。

12世紀に和製の唐紙が登場し、これは中国の唐紙とは違う感じらしい。和製の方が「ギラッ」としているらしい。ふむふむ。


和製の唐紙は、この時代の後、江戸時代で復活するそうだ(つまり、その間は使われていなかった?ということか)。


説明に「キラ」、「キラ刷り」という単語が出てきて不明だったので、調べた。


ネットの辞書では、「雲母刷(摺)」とあり、。雲母の粉を振りかけて、紙を装飾することのようだ。なるほど~。


この後、庭園を散策した。