勝手に論愚選 【産経俳壇2024.08.08】【産経テーマ川柳】 | 論愚阿来無の欠伸日誌(ろんぐあらいぶのあくびにっし)

論愚阿来無の欠伸日誌(ろんぐあらいぶのあくびにっし)

「小人閑居して不善を為す」日々大欠伸をしながら、暇を持て余している。どんな「不善」ができるのか、どんな「不善」を思いつくのか、少し楽しみでもある。

 アラコキ(アラウンド古稀)世代が、何に夢中になり、どんなことに違和感を覚えるのかを徒然に綴っていきたい。

勝手に論愚選
【産経俳壇2024.08.08】
[宮坂 静生 選]
かき氷食べ終え喧嘩再開す (北名古屋市 月城 龍二)
浮御堂沈めんばかり梅雨滂沱 (草津市 あびこたろう)
鍬形がゐて教室がうはの空 (枚方市 船橋 允子)
二人して巫女の走れる夏越かな (相模原市 はやし 央)
雨湛へ月桃の花沖縄忌 (さいたま市 竹内 白熊)
掌に食ひ込む指やほととぎす (横浜市 近江 満里子)
岩肌の襞は仏の夏衣 (枚方市 安達 京子)
竹生島かぜ緑なす船廊下 (羽曳野市 岡田 猛)
ひまわりの裏側でする戦争は (国東市 岸本 千鶴子)
風鈴にくすぐられてる地下の駅 {寝屋川市 今西 富幸}

[対馬 康子 選]
広島に西日が消した碑はあるや (福岡市 玉野 忠)
(評)平和記念公園には多くの碑があるが、原爆という言葉は使わずに象徴的に反戦の思いが表現されている。赤い西日という時間が流れ、消してゆく碑文字とは。
地滑りの棚田にもはや青田風 (大和高田市 西川 妙敬)
爺ちゃんの眉毛は長し水羊羹 (倉敷市 中路 修平)
独り居や薔薇の崩れる音を聞く (東京・荒川 鈴木 真理子)
石垣は元寇名ごり緑さす (香芝市 中村 鈴)
天国兜太の笑ひなりしかこの雷雨 (東京・大田 吉田 かずや)

【産経テーマ川柳】テーマ アルバイト
知り合いにレジで敬語のぎこちなさ (青森・鶴田町 佐藤 均)
授業抜け学費稼ぎにアルバイト (守口市 北嶋 俊)
親業を終えりゃ介護とアルバイト (箕面市 村上 陽子)
若者はバイトおばさんはパートと言う (東大阪市 岡田 昌奈)
爺婆がバイトで孫の学費出す (豊中市 伊藤 恒一)