昨日は、地元映画館のサービスデーを利用して、佐々木譲さん原作、角川春樹さん製作・脚本・監督の『笑う警官』を鑑賞してきました
物語は、北海道警の裏金疑惑に関する調査のため「百条委員会」が開かれることになったことに端を発します
「百条委員会」開廷前日(正確には前々日の夜)、北海道警本部の女性警官が殺害される事件が起こります
事件発覚の僅か2時間後、女性警官の元恋人で北海道警の警官である津久井が指名手配されます
現場に覚醒剤と銃弾が残されていたことから、本部は津久井が拳銃を所持していると見て、抵抗した場合は発砲やむなし、つまり事実上の射殺命令が下されるのです
あまりにも早い被疑者特定と、異例の射殺命令に、疑念を抱く所轄の刑事たち
彼らはその夜、すすきのにある「Black Bird」という店に集まります
そこには、指名手配されているはずの津久井の姿が…
犯行を否認する津久井
そして彼は、自分が「百条委員会」から出頭命令を受けたことを語ります
「百条委員会」で津久井に証言されたら困る人間が、津久井を罠に陥れたのだと考えた佐伯以下の刑事たちは、翌日行われる「百条委員会」開廷まで津久井を守り、真犯人を突き止めるべく行動を開始します
同じ所轄、同じ捜査一課のメンバーたちですが、個人個人の行動が不審に思えてくるような演出が施されています
何かを隠しているふうだったり
騙しているふうだったり
内通しているふうだったり
誰が傀儡師で、誰が傀儡なのか
どのキャラを信じていいか分からなくなるようなめくるめく疑心暗鬼に囚われます
『笑う警官』という題名は、最後に誰が笑うのか、という意味なのかなーと思いました
映画の雰囲気ですが、BGMはジャズ
所轄の捜査陣はジャズバンドのメンバーという設定になっていたみたいです
だから、主人公・佐伯警部補役の大森南朋さんの素敵なサックス演奏シーンが見れました
超素敵♪ 超セクシー♪
こういう渋くてカッコいい演出はきっと監督さんの趣味全開なんでしょうねぇ
思わせぶりな、裏にもう一枚意味を含ませたような台詞回しも、ちょっと昔風だけど返って新鮮な気がしました
