鴨川ホルモー (角川文庫)/万城目 学
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 『鹿男あをによし』をTVドラマで観てから注目していた作家さんの作品『鴨川ホルモー』を遂に読みました

 映画も主演の山田孝之さんがかなりぶっ飛んだ演技をなさっていたようだったので気になっていました

 小説、かなり面白かったです

 なんでもっと早く読まなかったんだろうと悔やまれます

 文庫落ちしてからけっこう経ってますよね…

 でも処置が早くてよかった(笑)


 この作品は京大生を主役にしていることもあり、森見登美彦さんの作品と比定されることが多いようですね

 でも、私としては『鴨川ホルモー』のほうが面白かったと思います

 森見さんの作品も理屈っぽい文章運びが癖になったりして、それが独特のおかしみを醸し出しているのですが、読みやすさとしては断然『鴨川ホルモー』です


 物語は、オニ(便宜的にそう呼びます)を使役して、ホルモーという4校対抗競技に青春を燃やす大学生の話です

 主役は、京大青竜会というホルモーのサークルに入会した新入生の安倍とサークル仲間たち

 サークルの目的もわからないまま入会し、やがてホルモーという競技を知り、最終的にはホルモー優勝を目指すことになります

 新入生がホルモーに巻き込まれていく過程、オニという存在を肯定することへの戸惑いや不信、サークル内の恋愛模様、ホルモーという競技自体の面白さ…

 読ませどころが満載の愉快なお話です