秘密の多いコーヒー豆 (ランダムハウス講談社文庫)/クレオ コイル
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 『名探偵のコーヒーのいれ方』から続くシリーズの最新作第5弾

 題名の通り、今回の話の中心はコーヒー豆

 それもただのコーヒー豆ではなく、カフェインを含まない新発見のコーヒー豆です

 カフェインを好まない消費者のために、ディカフェと呼ばれるカフェインレスコーヒーが供されていましたが、カフェイン除去の過程でコーヒー本来が持つ風味が損なわれてしまうことが悩みの種でした

 しかし新発見のコーヒー豆は元々カフェインを含まないので、風味を損なうカフェイン除去過程を行うことなく、コーヒー本来の上手さを表現したカフェインレスコーヒーを提供することが可能になったのです

 ノンカフェイン愛好者が増加する昨今、大ヒット間違いなし

 これは大きなビジネスチャンスです

 なんと、クレアとパートナーのマテオが経営するビレッジブレンドが独占販売契約を結ぶことができたのです!

 喜びに湧くビレッジブレンドですが、そのコーヒー豆のお披露目会の前日、発見者にして改良者のリックが何者かに襲われます

 そして、リックの元恋人であり、現在は共同研究者であるエリーが殺害されてしまいます

 その上、お披露目会の席上、リックの故国の独裁者・ヘルナンデスが謎の転落死を遂げます

 しかも一連の事件の容疑者リストに、リックとマテオが挙げられてビレッジブレンドは大パニック

 事件の真相を暴き、マテオにかけられた容疑を晴らすため、クレアは大胆な捜査を展開します

 果たして、動機はなんなのか?

 利権争いか、怨恨か、それとも?

 クレアのハラハラドキドキの捜査と推理に乞うご期待です