少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉 (文春文庫)/石田 衣良
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池袋ウェストゲートパークシリーズ第2弾です

表題作『少年計数機』他、4篇の短編から成っています


私がこのシリーズを好きな理由は、主人公・マコトの魅力にあります

マコトの一番の魅力は、どんな立場の人間にも分け隔てないこと

老若男女、職業問わず

それは言葉にすると簡単なことのように思えますが、本当はとっても難しいことのように思います

『少年計数機』にも、社会的に差別されがちな人物が登場します

池袋のトラブルシューターであるマコトには社会的弱者からの依頼が多いのです

それだからゆえに、力を持っている人と接することもある

でもマコトの態度は変わりません

力に媚びることなく、自分が正しいと思うことをやってのけ、弱い立場の人の権利を守るマコトは最高にカッコいい

そんなマコトの姿を皆さんにも知ってもらいたいな、と思います


『妖精の庭』

小学校の同級生からの依頼で、ネットアイドルのストーカーを探し出し、止めるよう警告したマコト

しかし逆恨んだストーカーの行為はエスカレートして…


『少年計数機』

池袋西口公園で知り合ったLD(学習障害)の少年・ヒロキが誘拐される

ヒロキの母の依頼でヒロキと誘拐犯(!)を救うことに…


『銀十字』

連続引ったくり事件発生

マコトは下ネタ連発のおじいちゃんコンビの依頼で、犯人探しを始める


『水のなかの目』

非合法の風俗店が次々に強盗に襲われた

池袋の風俗産業を牛耳る3つの組織から犯人探しを依頼される

同じ犯人がストリートギャングも襲撃していて、Gボーイズのキングであり友人のタカシからも同様の依頼が…

マコトは、ボディガード・ミナガワ、風俗嬢・マドカと犯人探しを始める