ヒトクイマジカル―殺戮奇術の匂宮兄妹 (講談社ノベルス)/西尾 維新
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ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫)/西尾 維新
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本日ご紹介したい文庫はこちら『ヒトクイマジカル』です

前回ご紹介した化野燐さんの『渾沌王』とトリックが似ていたので、連想しちゃいました

読んでいない方のためにどんなトリックだったかは明かせませんが、どちらかを既に読んでしまった方にはすぐわかっちゃうかな


今回の話は、戯言遣いのいーちゃんがスカウトされるところから始まります

スカウトしたのは木賀峰約助教授

彼女の研究のモニターをして欲しいとの依頼です

報酬が破格な上に、研究内容が内容だけに胡散臭さ満載

その上、人類最強・哀川潤さんも「いやな予感がする」とコメント

それと前後して出会った殺し屋・匂宮兄妹、その雇い主の狐面の男

いーちゃんは半ば意思で、半ば流されるように木賀峰助教授の研究所に赴く

嵐の山荘のごとき密室状況の研究所で起こる惨劇

いーちゃんはこの状況にどう始末をつけるのか?


戯言シリーズを順に読んできた方はわかるかと思いますが、この作品はおそらく分岐点だと思います

今までの作品でさりげなく散りばめられていた「殺し名」や四神一鏡、玖渚機関などの説明がなされ、ラスボスも登場!

世界の仕組み、運命論、生とは何か、死とは何か…

材料は出揃った

ここから終焉に向かってどんどん突き進んでいくことでしょう