初夏になるとジギタリスという花がきれいに咲いています。英語の名前は foxglove で、この直訳でキツネのテブクロとも呼ばれています。
ある朝この花の近くを通るとやや高齢の女性とお孫さんに会いました。その女性は指サックのような花びらを小さな子供の指につけていました。一瞬花びらをむしったらダメじゃないのと思いました。こう思ったのには訳があります。少し前に公園の違うところできれいに咲いている野の花を子供のためにちぎっている母親を見たことがあるからです。その辺りではミツバチのために花を咲かせていたので、その母親に注意したことがあります。

でも近づいてよく見ると芝に落ちている花びらを拾って使っていました。
その女性は子供の時自分もこうしてよく遊んだんだよと嬉しそうに話しかけてくれました。余計なこと言わなくて良かったと内心ほっとしました。
でもその子はテンションが低く指を振って、折角つけてもらった花びらをパラパラ落としていました。

それは、その子が4、5才位の男の子だったからかもしれません。