2013年5月5日の稽古

テーマ:
2013.5.5(日) スカイホール豊田 10:30~12:00


<体術>

・体の変更
・(同)気の流れ
・諸手取り呼吸法
・諸手取り入身投げ(上)
・〃 気の流れ
・諸手取り入身投げ(下)
・〃 気の流れ
・諸手取り小手返し(内)
・〃 気の流れ
・座技呼吸法

<武器技―剣>

・一~七の素振り
・組太刀之二
・〃 変化1
・〃 変化2



合気ニュース80号に、
合気道稽古における重大事故についての事例があります。
一部抜粋して紹介します。

一、

発生年月日: S49.10.9
学校所在地: 関東私立
事故者/性別/クラブ: 大学1年/男/同好会
障害の程度: 死亡
傷病名: 脳挫傷か
事故時の状況: 夏合宿5日目

経過:
午後10時~11時までの稽古で、横面打ち四方投げで頭を打つ。
(稽古を計画した4年生は酒気帯び。)
12日以後合宿は見学。
10月7日から練習に参加。
9日午後の大学道場稽古で正面打ち自由技50本を投げられた後、意識不明。
12日死去。


二、

発生年月日: S60.5.23
学校所在地: 関西私立
事故者/性別/クラブ: 大学1年/女/部
障害の程度: 死亡
傷病名: 脳底部損傷による脳挫傷
事故時の状況: 新入生歓迎合宿

経過:
準備体操開始後、後方受け身を約1時間20分練習。
5分間休憩後、正面打ち入り身投げを練習、
約20分後の75回目に突然頭をおさえてうずくまる。
(本人はこの日の練習で約280回の受身を繰り返したという。)


三、

発生年月日: S57.7.23
学校所在地: 関東私立
事故者/性別/クラブ: 大学1年/男/部
障害の程度: 後遺障害。身体障害者福祉法の肢体不自由第一級に認定
傷病名: 急性硬膜下血腫
事故時の状況: 夏合宿事前練習

経過:
片手持ち四方投げの練習中「左足の感覚がない」と訴え、動けなくなる。
右上下肢完全麻痺、体幹機能障害となる。

東京地裁、s60.12.10判決、S58年(ワ)3150号
<<途中原告Aは、「左足の感覚がない。」と訴え、超き上がれなくなり、動けなくなってしまった。そこでEは、それまで号令を掛けていた被告大学三年生で合気道二段のFと二人で原告Aを抱えて、道場の入口から左奥の板の間に運んで寝かせておいた。そのうち一年生部員のGが鼻血を出して倒れ、七転八倒して暴れたので、数名で取り押え付けた。また、同じく一年生部員のHが吐いて気持が悪くなり、練習が続けられなくなったので、三年生部員のⅠが同人を介抱し、道場の入口から右奥隅の板の間付近に寝かせておいた。しかし、他の部員の稽古はそのまま続けられた。>>




以上です。
あまりにショッキングな内容に自分自身驚かされました…。


合気道は、お互いが投げ合い、制し合う武道です。
ですから必ず、怪我をする危険性、事故が起こる可能性を孕んでいます。
しかし"武道だから怪我が当たり前"ではありません。
合気道の事故は、取り組む者が気を払えば、必ず未然に防ぐ事が出来ます。
上に挙げた事例は、
大学の部活や同好会におけるもので、事故に遭っているのはいずれも入りたての新入生ばかりです。
初心者の、それも女子生徒に280回もの受身を課すのは常軌を逸しています。
明らかに先輩と指導者に問題があったと言えます。

そもそも合気道の技は受身が取れないようにできています。
稽古では受身がとれるように投げているのであって、
技を掛ける者が一つ間違えれば、重篤な事故が発生するのは必然です。

繰り返しますが、武道なのだから怪我は仕方ない、ということはありません。
稽古の目的は自分を守ることにある筈です。
命の危険を感じたら、その場から逃げだす勇気も必要です。

愉快な稽古とは、怪我をしない、させない稽古という意味でもあります。