誰が引き金を引いたのか?

「ゴッホの死」。アート史上最大の謎に迫る、著者渾身の傑作ミステリ。



パリ大学で美術史の修士号を取得した高遠冴(たかとおさえ)は、小さなオークション会社CDC(キャビネ・ド・キュリオジテ)に勤務している。週一回のオークションで扱うのは、どこかのクローゼットに眠っていた誰かにとっての「お宝」ばかり。

高額の絵画取引に携わりたいと願っていた冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれる。

それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。



「ファン・ゴッホは、ほんとうにピストル自殺をしたのか 「――殺されたんじゃないのか? ……あのリボルバーで、撃ち抜かれて。」


ゴッホとゴーギャン。


生前顧みられることのなかった孤高の画家たちの、真実の物語。