18年点検
各地で大きな被害の発生している長梅雨ですが、その合間に小林市を訪れました。
完成から丸18年を迎えた岡原邸。
昨年の点検でお願いしたバルコニーの中央ノッチに、しっかりと板金のカバーが施されています。
内部にもクレオソートをたっぷり塗り込められたとお聞きし、これで一安心です。
敷地北側の防風林が大きく育ったとはいえ、開けた北方向からの暴風雨は相当に激しいものと思われます。
北面破風の色落ちとノッチ部の緑コケが気になります。更なる塗装がこれからの課題です。
広々とした東側敷地には搬入された丸太が何ヶ所にも積まれており、
ストーブ用の薪も更にこちらで乾燥され、出番を待ちます。
寄る年波のせいか膝関節痛を患い、今回は床下探検を勘弁して頂き、特段問題の無かった屋内を代表してリビングの写真をロフトから撮影させてもらいました。
「岡原住宅メンテナンス」を起業されて一年余り、様々な依頼事が有る様ですが、庭には修理を頼まれた大型ボート!が置かれていました。
今このシーズンで一番多いのが草刈りとの事で、その相棒の強力な草刈り機も待機しています。
大きく繁った草や竹でも簡単に細切れにしてしまう、威力の有る歯並びで大活躍との事。
いつも元気で明るい岡原さんと一緒に、小雨の東外観を撮影して完了しました。
戸と窓の調整
戸と窓の開け閉めが難しくなっていて、4月に手直しした書庫の状況を確認に、梅雨真っ最中にお伺い致しました。
ペアガラスを装着し、無垢材を集成した重量のある戸や窓は、その重みで幾らか傾きが出てきます。
そして、生きている木は湿気を吸いますので、特に梅雨時は僅かながら膨らみます。
4月に戸枠の下部を、サンダーで少し削りながら整えましたが、
木の僅かな膨らみで、またきつくなっていました。
窓は鍵となる上下の金具を微調整して
スムーズに開閉が出来る様にしましたが、
両方の窓を閉める時に少しきつい状況になっています。
夏になって湿気が抜けるとまた元に戻るとは思いますが、夏の終わり頃に再訪して再度調節する事にしました。
東京から沢山の本を詰めたダンボールが届いています。
ログハウスの内部は梅雨でもカラッとしていますので、これらの本にも必ずや喜んでもらえそうです。
13年点検
都城市高城町の運動公園北側にある、星野さん宅へ点検に伺いました。
都城各地で土地捜しをし、ようやく辿り着いたこの地。
崖を切り拓いて進入道路造りがスタートしたのは14年前になります。
北面
南面。ご自身できれいに塗装を重ねられています。
尻尾を振りながら出迎えてくれる愛犬と
毛繕い中の愛猫。
毎冬活躍している様子の薪ストーブ、ホンマ製作所のMS-640。
2次燃焼用パイプの上にセットされたバッフルプレートに
反りとヒビが見られます。近い内に交換が必要な様です。
また、両外開き窓の煽り止め金具が切れてビスから外れていました。フィンランドの窓メーカーから取り寄せる予定です。
南側バルコニーから運動公園のテニスコートが目の前ですが、コロナ禍の影響で人もまばら。
床下へ。キッチン
一階二階のトイレと手洗い
洗濯機と洗面台
システムバス
給排水の配管や接続部分に異常は無く、水漏れの気配も無し。
リビング
ゴムハンマーで外周土台や大引・根太などを叩いてみますが、湿気を含んだり異音のする物無し。鋼製束の緩みや断熱材の離脱も無し。
この長さの鋼製束が無く、注入角材を使った和室の束柱。これまでに木の収縮などによる微妙な隙間には木製クサビを打ち込んでありますが、それらも調整を致しました。
二階の吹抜けから一階のリビングと和室。
ブログ上部に写真の有る、大工さんが作ってくれたベンチで遊ぶかわいい3姉弟。
姉は今春から大学生、長男は高3そして次男は高1。
13年でこんなに大きくなった二階洋室の次男を撮影させてもらって、点検終了。
緑のコケ落し
田園に囲まれた漆嶋邸のクリーム色の外壁にも、緑のコケが目立つ程に広がって来ました。
前回、コケのびっしり付いた網戸や低い脚立で届く範囲の外壁を、在庫の木部用溶剤を使って落としましたが、今日は長い脚立を用意してしっかりと落とします。
根を張った陽当りの良い場所や
角地にもまだけっこう残っています。
たわしで全面を磨き上から放水すると、
汚れと共に剥がれたコケが落ちていきます。
前回手の届かなかった高い場所も
たわしでしっかり磨くと
きれいに元の色に帰っていきます。
コケが広く根付く前ならもう少し簡単に落とせただろうと反省しました。
北西方向の竹やぶが切り開かれると
敷地から霧島連山がきれいに見えます。
2年点検
宮崎市大瀬町の Ku さんのお宅へ伺いました。
半年の間に何枚もの大きな絵が描かれて、玄関の直ぐ横や
浴室洗面室の入口上や
ストーブの横など様々な空間に飾られています。
居室兼寝室はアトリエも兼用となり
様々な画材が所狭しと置かれています。
キャンバスも全て自家製とのお話です。
小品も数多く並び
最新作は相生橋の袂から、大淀川上流の有田橋とその上に広がる霧島連山。
平和台大橋やこの辺りから、鹿児島県境の高千穂の峰をはじめとする山々が見えるのを、知らない宮崎市民は多いと聞きます。
洗濯機と洗面台とトイレ。台風の時に洗濯機上の窓右下から少し水が滲み込んだ様です。窓外部額縁の上と左横をコーキングしました。
ダイニングキッチンには特に問題は無さそうです。
自作の炉台に載ったホンマ製作所の薪ストーブも、しっかりと活躍した様子。
床下の水道の分岐
キッチン
システムバス
奥まではいって細かに見ましたが水漏れの気配無し。
洗面台と奥にトイレ
リビング
ゴムハンマーで外周土台や大引などを叩いてみますが、水気を含んだ物は皆無。鋼製束の緩みや断熱材の落下も無し。周辺の環境からして侵入した虫の死骸が全く無いのは珍しい程です。
広い敷地の草刈り等も難なくこなされています。
ストーブ用の薪はこれらの他にもまだ沢山有り、何年分か分からない程のストックの多さです。
その南奥の畑には、何種類かの薩摩芋の苗が植えられています。
広い敷地や住宅をしっかりと管理されながら、楽しく豊かな日々を重ねられている笑顔が、何とも嬉しくなる点検でした。



































































