おばあさんの出汁(ダシ)

テーマ:

image

おばあさんの出汁(ダシ)

こちらラブレイブアポロン!
今日もヒーロー魂をキミたちに届けよう!

うちのおとうやんは会社員と農業とを実直にこなし家庭を守ってきた。
超、超、超がつく生真面目。
静かで実直で優しいおとうやん。

これは小学校の頃の話だ。
おかあやんが何かの病気か怪我か忘れたけど、数日入院してたんだよね。
いつもは親戚のおばさんがお見舞い行ってくれてたんだけど、週末だったのかな?
おとうやんとアニキと自分とでお見舞いに行ったんだよね。
これはその帰り道でのできごと。

おとうやんが
「ラーメンでも食って帰るか?」と言ったので「行くー!」ってなった。
そりゃ子供たちにしたら外食なんてとんでもない贅沢だからね。
もう40年くらい前のことだから。

当時はさ、今のようなキレイなチェーン店のラーメン屋さんなんて無い。
こだわりのスープが自慢の〇系ラーメンなんてのも無い。
スナックとかが並ぶ住居兼店舗の一角の赤いテント。
赤ちょうちんに『サッポロラーメン』とか書いてあるような店。
なかなか古びたラーメン屋さん。

そこに入ると、これまた古びたおじいさんとおばあさんが店をやってる。
お客さんは我々以外誰もいない。
このお店は大丈夫か?って感じのお店。
でも他に選択肢もないし、入店した以上は、、、ね。
そこでおとうやん、ラーメン3杯をオーダー。

壁の上の方にはTVが垂れ流し。
当然子供には全く面白くない番組が流れてる。
マンガもなく、平凡パンチ的な雑誌と新聞しかない。
うーん、実に昭和だ(笑)

何分か経った頃、おばあさんがラーメンを持ってくる。
3杯をおぼんに乗せてくるんだけど、そこで事件は起きた!!!
「はいよ、ラーメン3つー」
と言いながらおぼんからどんぶりを降ろす瞬間だ。
おばあちゃんの親指がラーメンのスープにドップリ浸かってるではないか!!!
3杯下ろす時、実に3回とも浸かってる!!!

いくら普段は静かで優しいおとうやんも、この時ばかりはタマらず口を開く。
「すみません、おばあさん!どんぶり!」
『ん?』
「親指!!浸かってる!!」
『あーー、大丈夫大丈夫。熱くないから。』

って、オイッ!!!
そっちじゃねえーーー!!!
まさかの切り替えしにおとうやんも絶句、、、。

しかし、そのラーメン。
食ってみると、あらま、意外と美味かった('ω')

帰りの車の中でおとうやん。
「あそこ、ラーメン、美味かったなー
 おばあさんのダシが効いてたんかなーー
 あっはっはー(笑)」

おとうやん、、、。
自分では上手いこと言えたと思ったんだろうね。
何回もブツブツ言ってたわ(笑)

(おばあさん、ダシ
 ラーメンに、ダシ
 くっくっくっ、ニヤリ)

いま思い出しても全然オモロないんだけどね(笑)

=================

あれから40年ほど経過した。
そんなおとうやんは明日が79才の誕生日。
寝たきりになって丸2年が経った。
意識はあるけど、もう「アー、ウー」しかしゃべれない。
問いかけに手を3センチくらい振るのが精いっぱい。

アポロンもさ、
おとうやんの誕生日に『出汁ラーメン』のこと思い出さなくてもいいのにねwww
全てが思い出の記憶の中にある。
どれも全部美しい思い出。

おとうやん、俺たち三兄弟を全力で育ててくれてありがとう!
いつまでも愛しているよ。
お誕生日、おめでとう!!!


今日もどこかで
ラブレイブ!
明日もどこかで
ラブレイブ!
しょっぱい思い出
ラブレイブ!


あっはっは

みんなー
愛してるよ~~~


インスタフォローしてね♪
https://www.instagram.com/lobrave_zeus/
https://www.instagram.com/apollon_lobrave/