街を知るには街を歩くしかない。

ってことで、夜の桂林を2時間強ばっちし勝手にパトロールした。

で、ちょっと足も疲れてきたんじゃない?って頃合いに、いい具合のマッサージ屋さんを発見。

お店に入るとお姉さんがいて、美人でした・・・。

しかも、ちょっと英語を話せて『ボディーマッサージ?フットマッサージ?』と聞かれたので、値段も聞かずに光速で『ボディーマッサージ』と答えてしまった自分がいた。

綺麗なお姉さんが『こちらへどうぞ!』的に案内してくれて、マッサージの個室に。

『ちょっと待っててください!』と言ってお姉さんは部屋を一度出て行った。

ベッドの横には丸いサイドテーブルがあって、そこには無造作にトイレットペーパーが置いてあって、かなりたぎる。

こんな綺麗なお姉さんにマッサージしてもらえるなんて・・・と、ベッドの上に腰掛けて僕は一人幸せを噛み締めていたら、『ニーハオ!』と妙に甲高い声と共にちょっと小太りのにーちゃんが登場・・・。

まぢかぁ・・・

このパターソかぁ・・・

ってか、あのトイレットペーパーは、じゃぁ、なんなのよ・・・

はぁ・・・と悔しさをかなり隠しきれない。

小太りにーちゃんは英語が全く話せないらしく、ジェスチャーで『Tシャツを脱げ』的なことを言われたので、不満たらたらでTシャツを脱いで、短パンも脱ごうとしたら

『不要不要!!!』

と言われる・・・。

やばい・・・相当変態と思われたかもしれない。

別に深い意味はなかったんだけど、小太りにーちゃんからしたら、『このジャップなんでパンツ脱ごうとしてんだよ・・・俺にスペシャル・マッサージを期待してんのか?』と思われても仕方ない。

弁解したくても二人の間に意思疎通の手段がないので、開き直って上半身だけ裸になってうつ伏せになってベッドに寝る。

たら、背中に生暖かい液体が注がれるのが・・・。

まぢかぁ・・・

オイルマッサージかよ・・・しかも、男から・・・

テンション、だだ落ちもいいとこだ。

ただ、この小太りのにーちゃん、過去歴代最強のゴッドハンドの持ち主でクソ気持ちいい。

最初にお店に入って綺麗なお姉さんを見たときには、『これはもしや・・・』と思ったけど、このにーちゃんはにーちゃんでかなりゴッディーなマッサージ師だから、まっ、いっかぁ・・・と、ふてくされながらオイル・マッサージを受けることにした。

で、だいたい一時間くらい経過したころ、小太りにーちゃんがなんか話しかけてきた。

何言ってんのかよくわからないので、とりあえずうつ伏せ状態から顔をあげると、なんか手の指を摘むような形にして上下に動かすジェスチャーをしてくる。

なんだなんだなんだ・・・結局はスペシャル・マッサージがあるんじゃないですかぁ。

僕はもちろん『イエスイエス!!!』とこれまた光速で答えると、小太りにーちゃんは部屋を出て行った。

なんだ、ここであの綺麗なお姉さんとバトン・タッチかぁ、最初からそう言ってくれよ・・・頼むよ・・・と思いながら、とりあえずまたベッドにうつ伏せになってウキウキで待っていたら、なんかガチャンガチャンというコップがぶつかり合うような音と共に人が部屋に入ってきた。

で、顔上げたら・・・

カムバック小太りにーちゃん・・・

の、足元には・・・


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まぢで殺意を覚えたね。

いるいる。

僕らが香港でサーフィンしてるビーチにたまにいるわ、背中が丸いアザだらけになってるババァが・・・。

はぁ・・・・

要するにアレか、あの小太りのにーちゃんが部屋を出て行く前にしたあの指をすぼめて上下にしていた動作は、擬音語で表すと『シコシコ』じゃなくて『スポスポ』だったわけか・・・

にーちゃんはにーちゃんで、もはや用意始めだしちゃってるし・・・

もうね、ヤケクソってこういう状況だな。

とりあえずあのガラスのカップの吸盤みたいなやつ、やってもらいましたよ・・・。

なんか棒のさきっちょに油か何か染み込ませてあるのか、そこにライターで火をつけてガラスのカップの中に一度火を通して、小太りにーちゃんはうつ伏せの僕の背中にガンガンセッティングしていく。

しかも、結構吸引力があって、痛い・・・。

背中にガッツしカップをセットしたら、部屋から出て行く小太りにーちゃん。

おいおいおい、これ、どんくらいこのままで待てばいいんだよ・・・

ふてくされてるなんて次元はとうの昔に通り過ぎて、もはや僕はやさくれだしていた。

15分くらいして、小太りにーちゃんが部屋に戻ってきて、一気にカップを外し出す。

全部外してもらったはいいけど、背中なんで自分では見えないんで、こぶちゃんにアイフォンで写真を撮ってもらったら、もはや驚愕・・・

たぎるなんてレベルじゃない・・・


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婿入り前の体なのにぃ・・・

これ、ちゃんと消えるんだろうか?

ちょっとした傷害罪じゃないか。

桂林初日は、コールド負けみたいな夜だった。