太宰治はやっぱり天才 | ココロカロク〜医療に従事して約30年✖️仏教の学びから綴るほーりーのブログ〜

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医療の現場で働いて約30年。様々な方々と接してきました。
障がい、認知症、超高齢化…それらとどう向きあっていかなければいけないのか?
学んでいる仏教の智慧も交えながら、心を軽くする、喜びや向き合い方を綴ります
*2024年 中央仏教学院 入門課程修了

 

 

 

 

 

太宰治『晩年』

15編の短編から成る創作集本

 

 

その最初の短編に

『葉』という小説がある。

 

 

 

本 本 本 本 本 本 本 本

 

 

 

『死のうと思っていた。

 

 ことしの正月、よそから着物を一反もらった。

 お年玉としてである。

 

 着物の布地は麻であった。

 鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。

 

 これは夏に切る着物であろう。

 夏まで生きていようと思った。

 

 

 







『なぜ生きるのか?』


『生きる意味は何か?』


いろいろ考えちゃうけど

 

 

生きる理由ってのは


これだけで十分なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

同じく『葉』から

もう1つ。

 

 

『生活。

 

 よい仕事をしたあとで

 一杯のお茶をすする。

 

 お茶のあぶくに

 きれいな私の顔が

 いくつもいくつも

 うつっているのさ

 

 どうにか、なる。

 

 

お茶 お茶 お茶 お茶 お茶 お茶

 

 

 

よい仕事のあとの

五臓六腑に沁みる

一杯のお茶お茶

  


お茶を一口啜り

ほっと一息ついたなら



いろいろと

しんどいこともあるけど

 


 

たしかに

どうにか、なりそう。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

心に刺さる文章ってのは


長々と書いたものだけでなく

 



無駄を


極限にまで省いて

 



必要なものだけを


最低限


かつ


必須な分だけ

 

そこに綴った

 



そういうものを言うのだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

そういうものに


私もなりたい。