下が663年春分図です。
戦いや滅亡の表示、しっかり出てます。
ほぼ、天体が左側(相手側)に集中しています。
国としての意識が、自分自身(日本国内)ではなく、相手(海外)に向いていたことが、一目で見て取れます。
①アセンダントは乙女座。
アセンダントは国としてのアイデンティティ。
支配星である水星は牡羊座8ハウスです。
8ハウスは、死や危険を示します。
この水星は10ハウス双子座の支配星でもあります。
②水星には太陽も寄り添っています。
この太陽は12ハウス獅子座の支配星です。
12ハウスは、アセンダントを支えるもの、という意味もありますので、当時の支配者であった中大兄皇子がこの太陽だと思われます。
③相手は7ハウスで表されます。
7ハウス魚座の支配星、海王星と木星は、どちらも牡羊座水星と120度のアスペクトをとり、グランドトライン(正三角形)を形成しています。
これは、7ハウス(相手国)が、敵国ではなかったことを表します。
120度は、仲がいいアスペクトだからです。
つまり、侵略戦争ではなかったということです。
朝鮮半島への出兵は、百済からの援軍要請を受けてのものでした。
11ハウス(友人のハウス)木星は友好国である百済の人々への義理と正義感を表していると推測します。
4ハウスの射手座の海王星については、
海王星は「海に関係したもの」です。
射手座は海外、遠い場所。
船に乗って、海を渡って外国へと向かった、という現実にも合致しています。
牡羊座の水星・太陽
獅子座の木星
射手座の海王星
この火のサインの120度という、エネルギーが回りやすいアスペクトで繋がったグランドトラインの強い火のエネルギーはどこに向かうのでしょうか。
グランドトラインの一角に、180度が形成されている場合、エネルギーはその180度の先に注ぎ込まれます。
牡牛座の後半度数にある、
火星・冥王星・ドラゴンベッド合へと
火星は、争いや戦争、火🔥
冥王星は権力、死、
ドラゴン軸は、宿命的な出来事。
しかも、この火星・冥王星・ドラゴンヘッド合がある場所は9ハウス、外国です。
戦場になったのは、外国である朝鮮半島でした。
白村江の戦いは、日本と百済軍は大敗したと言われていますが、それは、この春分図のどこに表示されているのでしょうか。
それは、アセンダント支配星である水星が8ハウス、死の部屋にあることだと考えられます。
国としてのアイデンティティが、「死と再生」、これはもう、この戦争の敗北をはっきりと表しているのではないでしょうか。
この後、帰国した中大兄皇子は、唐からの侵略に対する防御をする必要がありました。
九州沿岸の防衛体制を強化し、戸籍を把握することで中央集権国家という新たな国づくりを進めました。
太宰府と防人が置かれたのもこの時です。
そして、都を奈良の飛鳥から、滋賀の大津へと遷都します。
これは、大津が防衛に優れていたからだと言われています。
このように、敗戦したことで、大きく国のシステムを変えることになりました。
8ハウスは、何かが終わりを迎えますが、新しく再生するのも8ハウスなのですね。
663年の春分図読みでした。
春分図読み、無茶苦茶面白いですね!
ついでに、その時の歴史的な背景を調べるのも勉強になりました。
今後も続けちゃうかも…
ここまで読んでくださりありがとうございました
横山蓮花