ハッピーバースディーハリー’S誕生日☆ 2016 | Sweet Sweet Love Story(恋愛小説&ときメモGS夢小説&詩)

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詩や恋愛小説とか書いてます。ときメモGSシリーズの夢小説・・・特にハリーこと針谷幸之進くんを中心に書いてます。
いくつになっても恋愛続行☆毎日ワクワク過ごすために☆

12月19日はハリーの誕生日なのだ照れラブラブカナヘイうさぎカナヘイハート

なので、誕生日ショートストーリーを作ってみましたカナヘイピスケ

 

即席なので、どうかなぁ?

がんばまりますカナヘイきらきら

 

 

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「おはよう、ハリー」

「オウ!」

「そして、お誕生日おめでとう。」

「オウ、サンキューなって夜中に電話で聞かされたけどな。」

12月19日。

今日はハリーの誕生日。

ちゃんと、真夜中0時に電話でおめでとうは言ったんだ。

えへへ。

「今日さ、ちゃんと覚えてる?」

「あったりめ~よ。学校終わってから待ち合わせだろ?」

「うんうん!忘れちゃダメだよ。」

「わ~ってるよ。」

今日は、海岸通りのカフェを予約したの。

そこからみる夕日を見ながらのバースデーケーキ。

窓際の席は予約取るの大変なんだから。

ちょうど、冬で、空気が澄んでいるから、夕日がきれいにみえるんだ。

ハリーへのプレゼント。

楽しみだなぁ~。

 

「なに?にやにやしちゃって?」

「へ?え?にやにやしてた??」

「もう、幸せで~すって顔に書いてあるわよ。」

かおちゃんに声をかけられて慌てる。

「そ、そう?」

「はいはい、今日は大事な大事なハリーの誕生日だもんね。」

「えへへ。」

「全く!で、今回はどんなサプライズなの?」

「うん、あんまし、時間もないし、学校帰りだからさ、

例の新しく出来た海岸通りのカフェの夕日席を予約したんだ。」

「ほう!あの、二人で沈む夕日を見ながらお茶すると永遠に結ばれるとか

なんとかの噂の?」

「うん。」

「予約取れたんだね。」

「うん、ギリギリねぇ。」

「良かったね。楽しんできなよ。」

「うん、ありがと。かおちゃんは?」

「今日も珊瑚礁のバイトです。クリスマス時期だから忙しいんだよ。

それに、海岸通りカフェに負けられないしね。」

「・・・あ、すみません。」

「うそうそ。でも珊瑚礁でのデートも人気なんだよ。」

「そうだよね。なんせ、瑛くんのスペシャルブレンドは恋愛成就薬とも言われてるもんね。」

「ふふ。そんな噂もあるよね。」

最近の珊瑚礁はカップルにも人気だよな。

「はいはい、お二人さん、珊瑚礁ごひいきありがとう。」

「て、瑛くん!」

後ろから、声をかけられ、振り向くと佐伯瑛くん。

「今日は、はりのしんの誕生日だってな。」

「うん。覚えててくれたの?」

「覚えてるわけじゃないし。小波の顔見てりゃ、すぐわかるし。」

「へ?え?顔に書いてある?」

「はいはい。お幸せに!・・・ってか、小波、おまえ、あれ当番じゃなかったのか?」

瑛くんに言われて掲示板を見る。

「あ、そうだった!」

今年のクリスマスイベントの係りになってたことすっかり忘れてた。

「大丈夫か?今日、なんか集まりあるぞ。」

「うそ?だって20日だって・・・・・・。」

「急きょ、変わったんだと。」

「えぇぇぇ?」

「ようこちゃん、時間大丈夫?」

「う、うん、なんとか、早く出させてもらう。」

やばい、まさか、こんなことになるとは。

っても、打ち合わせだから、すぐ終わるだろうし。

やることったって、あとは、クリスマスイベント当日だから。

 

そして、放課後。

「ハリー、私、ちょっと集まりがあるから、先に海岸通りに行ってて。」

「は?」

「クリスマスイベントの係りの集まりがあって・・・。」

「なんだよ、それ。わかった、じゃ、あとでな。」

「うん、ごめんね。」

慌てて、クリスマスイベントの打ち合わせに、

当日の確認と、進行についての簡単な説明で30分くらいで終わるところだった。

ところが、

「先生、イベントで使うものがまだ届いてなくて。」

誰かの声。

「あと、もう少しで到着するそうですが、なんか完成出来てなくて、

手直しが入るそうなんです。」

は?なにそれ?

「あ、でも、みんなでやれば1時間かからずに終わるから大丈夫ですよ。」

・・・・・・・え?

なんで?

「そうか、じゃ、悪いがみんな、協力してやってしまってくれないか?

4時半までには終わりそうだな。」

「「はい」」

って、そこで団結?

ええええええええええ。

予約は4時。夕日のタイミングは4時半。

どうやっても、ここを4時には出ないと間に合わない。

「先生、モノが届きました!」

「そうか、じゃ、早速、始めよう」

・・・・・。

言えない。

先に帰りますなんて。

みんなが必死になっているのに。

「小波?」

「し、志波くん?!なんで?」

「あぁ、なんか、時間あるなら手伝ってくれって頼まれた、若ちゃんに。」

「そ、そうなんだ?」

「オマエ、今日は針谷と・・・?」

「あ、う、うん・・・・・・。」

「行けよ。おれも手伝うし、一人抜けても・・・。」

「あ、小波ちゃん、ここお願い。」

ふいに後ろから声をかけられる。

「あ、はい。」

「小波ちゃんが手直しするの、凄くいいんだよね。とっても可愛く出来るんだもん。

今回もよろしくね。」

「・・・はい。・・・志波くん、無理。」

「・・・だな。」

「こんな状況じゃ、みんなおいていけない。ハリーにメールして来るね。」

私は、ちょっとトイレと言いつつ、抜けてハリーにメールした。

〃ごめんなさい。イベント準備が滞ってて、約束に間に合わないの。先に帰ってて〃

 

「佐伯!」

「おう、志波、どうした?」

「実は・・・。」

「・・・はぁ?よりによって。」

「おれも手伝うけど、無理そうだな。」

「そうか・・・。よし、まあ、まかせとけ!大丈夫」

 

「お疲れさまでした。みんなが頑張ったおかげで凄く早く終わりました。

今日はありがとうございます。」

16時10分。

走れば間に合ったかも?

せっかくの予約とれたのに・・・・。

ハリーの誕生日なのに・・・。悲しくなってきた。

 

玄関に向かう。

「オッス!」

「ハ、ハリー?なんで?」

「なんでじゃねぇ~よ。」

「え?でもメール・・・。」

「あんなメール一通で、帰れるかっつ~の。」

「ごめんなさい。」

「来いよ。」

「え?」

「いいから、ついて来い。」

ハリーの後を急ぐ。

海岸通りが見下ろせる丘。

夕日が沈んで青の時間がやってくる。

水平線がオレンジで綺麗。

「きれい・・・・・・。」

「だろ?」

「うん。」

「・・・サンキューな。」

「え?」

「海岸通りのカフェ、予約してたんだろ?」

「え?どうして?」

「佐伯と中村に聞いた。」

「あ・・・。」

「夕日がきれいなんだって?」

「うん。・・・誕生日の日没を一緒に見ようと思ってたのに。」

「太陽が沈む瞬間も綺麗だけど、こんな〃青の時間〃も綺麗だろ?」

「うん!とっても。」

「オレは、この瞬間をオマエと一緒に過ごしたいな。」

「え?」

「逢う魔が時とも呼ばれてる、この瞬間って不思議な時間なんだってさ。」

「へぇ・・・・・・。」

「これからもずっと、ずっと一緒に見ような。」

「ハリー・・・。」

「オマエがいれば、どんな瞬間でも最高のプレゼントだから。」

目の前の景色がにじむ。

「お、おい!泣くなよ!」

「だって、ハリーが・・・。」

「ちょ、ちょっとまて!まだとっておきのがある!あっちみてみろ?」

ハリーの指さす方を見ると、クリスマスイルミネーション。

「うわぁ!」

「ここからは、珊瑚礁のイルミネーションも綺麗だと・・・・。その、佐伯が。」

「ふふ、瑛くんってば。ありがとう、ハリー。

サプライズするつもりが、反対にサプライズされちゃったよ。

ハリーの誕生日なのに。」

「へへ、オレ様に叶うものはいないってことよ。」

「ハリーってば。」

『ピピピピピ』

メールの音。

「瑛くん?」

「なんだって?」

「〃珊瑚礁のイルミネーションはいかがでしたか?寒いので珊瑚礁でお茶でもいかがでしょうか?お待ちしています〃 だって。」

「は?佐伯のやつ。」

「あ、追伸、早く来い!だって。」

「ったく!・・・そういや、日が暮れたから寒いな。行こうぜ、珊瑚礁。」

「うん。」

「ほら。」

ハリーの差し出す手に手を重ねる。

あったかい。

いつだって、ハリーは私の太陽。

どんな夕日よりもイルミネーションよりも素敵な人。

ありがとう、ハリー。

お誕生日おめでとう。

 

珊瑚礁の扉を開く。

「お誕生日おめでとう!」

なんと、志波くんやら、若ちゃんやら、クリスくんやら・・・。

色んな人が集まってる。

「え?珊瑚礁、忙しいんじゃなかったの?」

「急きょの貸し切りだ。高くつくぞ!」

「えええええ、瑛くん!」

「じょ~だんだよ。早く入れ!」

「ようこちゃん、よかったぁ~」

「かおちゃんありがとう~」

 

ハリーお誕生日おめでとう☆

 

約束のカフェにはいけなかったけど、

珊瑚礁に勝る場所はなし。

やっぱり、ここで迎える誕生日が一番最高だね。

 

 

みんなありがとう☆

 

ハッピーバースデーハリー☆