それから数年、母の足の手術、子供の不登校、夫の不倫といろいろあり、ある日、母からの電話で「今、警察から実弟が救急車で運ばれたって電話があって、病院に連絡するようにって。どうしよう。私はこんなだし、そうそう動けないよ」と。

「私は関係ない。お母さんが行きたいのなら行けば良いし、動けないなら、そう病院に電話すれば?」
分かってます。
母は私を動かしたいんです。じゃあ、私が行くよ、と言う言葉を待っている。
正直、私は実弟の尻拭いはもうごめんでした。

翌日、母は病院に電話したようでした。
後日、母から「脳梗塞だって。病院に足が悪いから行けないっていったら、お母さん、そんな事言ってる場合じゃないですよ、って怒られた」と言っていました。
病院としたら保証人が必要ですもの、そう言うでしょう。
結局、母が病院に行ったようです。

その後、実弟がどうやって暮らしていたのか、母が援助してたのかはわかりません。知りたくもありません。

そして4月、父が亡くなり、その火葬の日、実弟の姿はありませんでした。
夫もその事が一番驚いた、とは言っていましたが。
それとなく聞いてみると、亡くなった事すら連絡してないようでした。
来ても何の役にも立たないから、だそうです。
結局、私は自分が面倒な事を頼む要員だから、しょっ中連絡が来ると言う事なのでしょう。