明宮旦佳 5月7日のヘッドライン
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政治と人権『焼き肉チェーン店の集団食中毒の闇』
ヒプノと癒し『何故キリスト教、そして近代は病んでいるのか』
クリエイティブ『江ノ島神社の旅』
フリートーク『最終兵器うまか棒 次回ライブ』
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 ヨーロッパを中心にした世界史から、現在の世界情勢に至るまで、三大一神教は大きな影響力となってきた。
 とりわけキリスト教は、近代文明の中心である、欧米の宗教である。
 しかしながら、近代情勢は宗教観にとって、訳の分からないことが多い。
 例えば、何故ユダヤ人は、彼らを差別してきたヨーロッパ人ではなく、十字軍時代には彼らを救ったイスラム教徒に、その憤りをぶつけるのか?
 近代にはまた、若い人の犯罪や非行、自殺といった社会問題が目立つ。
 こうした問題は最近、日本や他のアジアの国々でも見られるようになったが、いずれにせよ国家が西洋文明を取り入れるに従い、悪化する傾向にある。

 こうした問題の背景には、人間性や思想における「ダブル・スタンダード」が存在する。
 例えば、「人は皆尊い」「命は大切だ」と言われる。
 しかし、一人一人の人間が孤立感や疎外感に悩み、自分の大切さを実感できないどころか、軽んじられ、この世にいない方がいいとさえ思えることに、「それが世間というものだ」という言い訳がなされることも多い。
 一言で言えば、「生命の大切さ」が実感できないのである。

 近代は、人間の魂が「ダブル・スタンダード」によって引き裂かれてきた時代だ。
 そして欧米にとって、その原型となっているのが、キリスト教における「聖俗分離」と言える。
 「聖俗分離」とは、「聖」なる外面と「俗」な内面を使い分けるということ。
 これは考え方の押しつけといった状況への方便といえるが、その使い分けが自己に対する二枚舌になる。
 それがトラウマとなり、やがて本人の自我が分裂をきたす。 結果、その状況はますます驚異的となり、この詭弁に固執せざるを得なくなる。

 外面だけ取り繕って、内面を堅持しているつもりでも、そこには無理が生じる。
 この使い分けによって、現実への対処は空疎なものとなり、実感や責任感を伴わなくなってゆく。
 やがて外面は内面とは別の何かに操られ、内面とは無関係に振る舞っているように感じられてくる。
 つまり「ダブル・スタンダード」とは、人間を分裂症に追いやる、危険な罠と言える。

 「聖俗分離」の意味は本来、弾圧に苦しむ初期キリスト教徒が、世間に隠れて信仰するための方便であった。
 しかしキリスト教が国教化したとき、それは改宗を望まない民衆に対し、神の前で方便を使いさえすれば、罪を許されるという意味に変わっていた。
 また、ニケーネ会議で正典と偽典が選定された際、四福音書として強迫的な内容を誇示したものが選ばれ、信仰のあり方や生活態度などに焦点を当てたものは偽典として除外された。

 例えば、『ヨハネ黙示録』3章16節には、「熱くも冷たくもなく、なまぬるいので、あなたを吐き出そうとしている」とある。

 一方、偽典『パウロの黙示録』31章で裁かれる、「熱くも冷たくもない人たち」は、神に敬虔な振りをしながら、教会の外では信心のない行為に耽る人々である。

 その一方で、当時のキリスト教会の方針は分裂していた。
 例えば、聖母や聖人への崇拝が認められ、多神教とすり寄る方針が示されたのもこの頃だ。

 現実と信仰が切り離されたことで、キリスト教は帝国への服従を促す好都合な宗教に変わっていた。
 ヨーロッパ市民は、腹の底で馬鹿にしているお上や神に対して、うわべだけの敬虔や従順を装い、それをモラルのベースとしてゆくことを強いられた。
 その姿勢は反骨精神として美化されたものの、分裂傾向としてヨーロッパのトラウマになった。

 また、神が日常から切り離され、近寄りがたい存在として強調されたことが、神を敬して遠ざける結果となった。
 そして「自己嫌悪」と呼ばれる、妄想と現実の自我の分裂状態における、「自分を嫌悪する自分」の役割が、神に押し付けられたことが、教会の献金集めの欲望と相まって、免罪符制度を発生させた。

 そしてこの世が神とは無関係の、穢れた世界であるという嫌悪感が、人間と自然の間に隔絶感をもたらした。
 ダーウィンの「進化論」に対する欧米の嫌悪感は、この隔絶感に支えられている。
 それはやがて、科学万能主義における機械的に動く世界観となり、戦争における非人道的行為を可能にし、そして無神論を打ち出す契機にもなった。

 欧米から始まった近代化を支えたエネルギーは、自我の崩壊による屈辱感と空疎感を押し付けようという衝動である。
 そしてその犠牲者は、皮肉にもそれによって経済発展を遂げた、日本人とユダヤ人である。

 では何故ユダヤ人は、欧米人ではなくイスラム教徒に、その無念をぶつけるのか。
 理由は二つ考えられるが、いずれも差別のトラウマによる分裂傾向に端を発する。

 1.同一視の機制
 2.主体性の喪失

 同一視の機制とは、迫害者と自分を同一視して、迫害者と自分との関係を、自分とより非力な者との関係に移して再現することで、その恐怖を克服しようと試みることである。
 そしてユダヤ人が、欧米での差別によって自らの教義に反した生活を強いられたことが、社会的生活と信仰を分裂させた。
 そしてその屈辱感を、より弱い立場に合ったイスラム教徒に向けてしまったことが、パレスチナ情勢を引き起こしてきた。

 また、多くの社会問題の元凶は、迫害者と被害者という力関係に対する、誇大妄想と言える。
 受験と子供、いじめる側といじめられる側、政治家と国民、「勝ち組」と「負け組」、企業と社員、そして世間と個人という力関係が、主体と対象として逆転不可能であると思い込まれることが、社会から活力を奪い、世界の民度を下げ、問題を引き起こしている。

 それが近代の、最も根本的な問題ではないだろうか。

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