テーマ『一次救命処置を学ぶ』
★今回のポイント★一次救命措置(BLS)を学ぶ
講師・石田 智彦氏
Basic Life Supportの略。呼吸が止まり、心臓も動いていないと見られる人の救命へのチャンスを維持するため、特殊な器具や医薬品を用いずに行う救命処置
心臓は3~4分止まると脳細胞が破壊され、何かしらの麻痺が残る可能性が高くなる。
救急車は呼んでからだいたい7分くらいかかる事が多くその間に適切な処置がされない事で障がいが残り、社会復帰が遅れてしまう事もあるので、来るまでの間がとても重要になる。
◎もしそういう場面に遭遇した場合には…
⇒ 倒れられてしまった場所の安全確認(危ない物がないかなど)
⇒ 両肩をたたき大声で人を呼ぶ(周囲を巻き込む)
⇒ 呼吸と循環(首の脈)の確認
⇒ 気道を確保する
⇒ 正しい位置に垂直に、少なくとも5㎝の深さ、少なくとも100回/分、圧迫と充分な除圧を絶え間なく繰り返すいわゆる良質な胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行う ※手で押すというより身体で押すイメージでとにかくやり続ける事が大切
その後交替で皆さんに実践していただきました。
思った以上に力仕事で押す力が続かない、押す位置が少しずつずれてしまう、などの意見が多数ありました。
講師の先生は、その場合は周りを巻き込んで『変わってください』と頼むと良い。そのあと必要であればAEDを使う(アナウンスが流れるのでとの通りに行なえば大丈夫)というお話でした。
★ヘルパーさんから質問が出ました。
◎下着などはどうするのか(特に女性の場合)⇒命のかかわる問題なのでそのような事は考えなくて良い
◎体毛などはどうするのか⇒剃刀などで剃る(AEDには中に入っている)
◎ぜんそくなどの薬を貼っている場合⇒剥がす方が良い