ラスト・カスタマー
きょう最後の客は 近所のスナックのお姉さんが我が店に注文したおにぎりを取りに来た際そのお姉さんがうちの店の従業員だと勘違いして入ってきたおじさんでした。で、「さっきのねえちゃん出してくれよ」って言うの。あんね、おじさん。もっとよく観察しなきゃダメだよ。あの子はうちの子じゃないの。近所のスナックの子なの。ほいほいつられて来たのはいいが、男一人でやっている店で女の子を期待しちゃったおじさん、ご愁傷様。でも最近の若いもんはなっとらん話で盛り上がれたからいいかw
きょう最後の客は 近所のスナックのお姉さんが我が店に注文したおにぎりを取りに来た際そのお姉さんがうちの店の従業員だと勘違いして入ってきたおじさんでした。で、「さっきのねえちゃん出してくれよ」って言うの。あんね、おじさん。もっとよく観察しなきゃダメだよ。あの子はうちの子じゃないの。近所のスナックの子なの。ほいほいつられて来たのはいいが、男一人でやっている店で女の子を期待しちゃったおじさん、ご愁傷様。でも最近の若いもんはなっとらん話で盛り上がれたからいいかw
お盆時期の酷暑の中、あてども無い営業活動を続けていると「俺何やってるんだろう」と、自分の存在に疑問を感じてしまう瞬間も間々ある。
終点の見えない、完成形の想像出来ない、漠然とした不安だけが募る自我。
世間は夏休みで、街中は異様にひっそりとしていた。
こんな中、営業活動をしたところで、素晴らしい契約が結べるわけでもないだろうに、でも俺たち下っ端営業マンは、成果の無い以上、休むわけには行かなかった。
あまりの暑さにのどが渇き、道すがらの公園の水道で水を飲もうと蛇口をひねる。
太陽が照りつける。照りつける。
誇りっぽい地面に飛沫が飛び散り、たっぷりと水を吸い込み黒いシミになる。くっきりとしたコントラストだ。
息つく間もなく水を大量に飲み、呼吸の為に天を仰ぎ見ると、日光のまぶしさにくしゃみが出た。
背中をつたう汗の感覚がそうさせたのか。
ツーンとした後味のまま、しばし天に目をやっていると、ひとひらの蝶々が飛んでいるのが見えた。
俺の周りをグルグルと飛び回る蝶々。俺の周辺から離脱しようとしない不自然な挙動の蝶々。
羽はふちが黒く、中央が青い。最近はアゲハ蝶よりも、この蝶を良く見かける。
ふと地面に目をやると、同じ種類の蝶々が黒いシミの部分に着地しており、なにやら水を飲んでいる。
頭上の蝶々、足元の蝶々。
ははーん、この二匹は恋人同士なんだな、きっとそうに違いない。
地面に着地し、水をすすっていた蝶々が飛び立つと、空中のもう一匹がその後をついて行った。
二匹の飛び方はまるで婚礼パーティの輪舞だった。
夏なんて短いのに、よくこそあの二匹は元気に踊るものだ、たかの知れた短い虫の命なのに、と、先ほどまでの重苦しい気分から開放された俺は、先の不安に身を投じる事の無意味さにはたと気付いた。
蝶の輪舞のおかげだ。
今を一所懸命生きている。
よし!
俺も歩き出そう。
行く先々で蝶を見る。
外回りの営業を始めてみると、これまで外に出ていなかった分、蝶の存在が気に掛かる。
夏とはこれほどたくさんの蝶が飛んでいたものだったのだろうか、と改めて感じる。
きっと違うのだろうけど、思い過ごしかも知れないけれど、彼らは俺に「がんばれ!がんばれ!」と、か細い声で声援を送ってくれている様で嬉しい。
彼らの存在が嬉しい。
大洋を行く船の前を踊るように進むイルカの群の如く俺の周囲を飛びながら、俺の歩みとランデブーする蝶たち。
お盆時期という事もあり、それらの飛行は、遠い先祖や志半ばで失われた親しかった者たちの魂、遠い誰かの案じる気持ち、そんなイマジネーションで俺の中に入ってくる。
入ってくる。
取るに足らない小動物たちは、俺をしてもうちょっとがんばって歩いてみようという気持ちを揺り動かす。
A氏
仕事に追われながらも自分の時間をきちんと確保している人は素晴らしいと思います!今の自分にはそれが出来ないからであります!余裕がないのっす!気が付いたら定時なんっす!漠然とコレやろうと思っていたことでも気が付きゃ定時なんです!また今日もできない又ダメダメだよと重いながらの毎日っす!このままじゃ気が付いたらおじいさんっすよ!多分きちんと時間割を作れば貴重な時間の中からイケテる自分の時間を作り出すことは可能だと思うっす!何曜日の何時これ、何時はこれ、と最初から決めておけばいいのっす!よし!こうなったら今年の目標は「時間割作りの達人」おい!いきなり達人はないっすね!とりあえず「時間割学士」からはじめるっす!いや!自分の場合は幼稚園クラスからみっちりやらなきゃダメだと気が付いている筈っすよ!だからだららだららと時間をかけてやっているようではダメなのっす!まず今回の文章がだららだららと無駄に改行無しっすよ!もうちょっと現実的になれ俺!まずは書くっす!書いて書いて書きまくるっす!時間割を分刻みで書くっす!間延びしちゃ遺憾っす!よし!とりあえず5分後の俺は近所のバーでテキーラを飲むことにしよう。
日常をアイデアばっちりな永遠の太陽を追いかけて波間に見え隠れするロックンローラーたちがある不安を抱えたままイージーに口数の少ない2次元コードメッセージを残します
げんかつぎやジンクス貼って活用してますか?明け方のプールで見るちょっとアンティークな雰囲気で近所の普段から不思議に思っている2次元コードはこれからイージーに働いて華麗な時間つーことでやはり気が付いたら制御されているのではなかろうかと・・・
やりたいことをやってきたが何かと時間が過ぎてしまいがちで身の程知らずのでしゃばり野郎がアゴを砕いた空に沈んでゆく。概して言えば、生産性向上だぜ。待ちきれねぇ!それが醍醐味ってやつだ。
うをぉぉぉおおおぉっ!うをぉぉぉおおおぉっ!
やばい! やばすぎ!結果を出せないなら神社にお参りして踊るぜゐ!乱れうちしようじゃないか。ダイレクトにちんぽ食いちぎってケツの穴にスマッシュプレイでじっくりと味わえる死体とかに決定だ!失礼極まりない普通の日。
あー本読んだり字書いたりやばい! やばすぎ!舐められたらキックの連打を主張した首相。@押せ
カラスがさわいでいた。
道端に、可燃ゴミの集積所からあぶれたのか、残飯のかけらが落ちており、数羽のカラスたちが、そいつを奪い合っていた。
かけらは、よく見ると鶏のからあげの食べ残しだった。
この餌はどう見積もっても一羽分の量しかない。
それを、10羽弱のカラスたちが争っている。
でも、争いに参加しなければ、鶏のからあげのかけらにはたどり着かない。
少しの可能性でも信じていれば、なんらかの成果にありつけることを、彼らは知っている。
可能性を信じなければ、のたれ死ぬことを、彼らは知っている。
食事時になれば、股間から飼い犬が顔を出す。
充分な餌をやっているのもかかわらず、人間様の食卓から、何か美味しいものが落ちてくるのを待ち受ける。
待ち受ける。
奴らだって奇跡を待ち望んでいるのだ。
奇跡は、望む者のところにだけやって来る。