アメリカ
僕は天下の力持ち。皆におだてられて神々の住む天上界まで駆け上り、天空のふちにぶら下がってみせたさ。
こんな芸当が出来るのは世界広しと云えど僕くらいのもんだ。
その当時は世界中がやんやと喜んでくれはしたが、時が経つと共に我が雄姿を見てくれる人も居なくなった。
途中ではたと気付いたんだ、僕は地上に戻る算段を立てていなかった。
何も用意していなかった。虚栄心を満たすために勢いだけで駆け上ってしまった。
いかに僕が世界ナンバーワンの力持ちだとしても、この高みを落下して戻るだけの度胸は無い。
後悔したよ。
世の中には絶対など無い事を思い知らされる。
こんな芸当が出来るのは世界広しと云えど僕くらいのもんだ。
その当時は世界中がやんやと喜んでくれはしたが、時が経つと共に我が雄姿を見てくれる人も居なくなった。
途中ではたと気付いたんだ、僕は地上に戻る算段を立てていなかった。
何も用意していなかった。虚栄心を満たすために勢いだけで駆け上ってしまった。
いかに僕が世界ナンバーワンの力持ちだとしても、この高みを落下して戻るだけの度胸は無い。
後悔したよ。
世の中には絶対など無い事を思い知らされる。
世界中の人々は僕のことを‘ 神 ’だと言っていた。
でも‘ 神は絶対 ’と言うじゃないか。
僕は神じゃない。
この腕はちぎれそうだし、「もし手を離したら」と考えると、死の恐怖に寒気が走る。
永遠は恐怖の向こう側にあるんだと思う。
それすら掴めない僕は神なんかじゃない。
反日思想
昔録画した古いビデオを再生した時 妙な気分になるのは、例えば夏にバッチリ厚着したモデルさんの出てくる携帯カイロのコマーシャルを見たり、冬にビキニ姿のお嬢さんがアイスコーヒーを飲むコマーシャルを見たりするからだろう。
とてつもなく遠いところへいきなり連れてこられたみたいな素っ頓狂なイメージだ。
仮にそれが大した内容もない下らぬビデオだとしても、やっぱりその映像に引き込まれてしまう。
そのちぐはぐな感覚に陶酔する事を選んでしまうんだ。
とてつもなく遠いところへいきなり連れてこられたみたいな素っ頓狂なイメージだ。
仮にそれが大した内容もない下らぬビデオだとしても、やっぱりその映像に引き込まれてしまう。
そのちぐはぐな感覚に陶酔する事を選んでしまうんだ。
日本
僕はいろいろ考える。
寝る前とかに。
とりわけ君の事を考える。
不思議な出来事を語り合って面白がったり、手品を見せたら喜んでくれた事を。
君が「空とぶ夢をみたい」って言ってた事を。
寝る前とかに。
とりわけ君の事を考える。
不思議な出来事を語り合って面白がったり、手品を見せたら喜んでくれた事を。
君が「空とぶ夢をみたい」って言ってた事を。
どうか神様
彼女が今夜
空とぶ夢を
見れますように。
