肉、肉、肉・・・

子供が生まれたら、我が家は和食中心の食生活にしたい。

仕事の合間に立ち寄る昼飯時のファミレスには、未就学児童をつれた若いお母さんたちが、我が子に軟らかいハンバーグなどの、肉中心の食事を与えて、自分らは自分らで埒もないおしゃべりなどしているのが目に付くからだ。

夕方のマクドナルドには、中学生だか高校生だか、ハンバーガーとフライドポテト、甘い飲み物で、何時間でもバカな言葉でバカな話を続けているからだ。

肉は美味い。それは確実だ。大人になってからだって肉を美味いと思うんだから、やわであまちゃんな子供が肉から離れるわけが無い。肉ばかり食っていたら、肉以外のものを食わなくなるのは火を見るよりも明らかだ。

せっかく日本には「和食」という文化があるのだから、物心つく頃には充分な和食を食べさせて、その繊細な味わいを探る旅を歩み始めて欲しいと思う。

実際、和食は食べ辛いし、イージーな食事ではないだろう。小骨が多くて、食べているのだかいないのだか分からないだの、なんだか硬いものがあるだの、などなど。

実にめんどくさい。

その「めんどくさい」の一から十までが、食事というものと真摯に向き合うために必要な儀式であることを、若いお母さんたちは進んで気が付くべきなんだ。

見渡してみると、やわらかい肉ばかり食わされてきた、頼りない、細い顎をした子供ばかりじゃないか。