相談室にいてふと思うこと。

「こんなにも平和な日本に生きていてなぜこんなにも不幸を訴える人が多いのか」と。

 

事件、事故、病気、不遇、災難

こういう類のものは「不幸」の対象であることに違いはないのだけれど

「一般的な不幸の感覚」を深掘りしていくと

実際に不幸な境遇にあるわけではなく

「誰かと比較して不幸の感覚に陥る」ことがほとんどを占めるように思う。

 

周りは結婚しているのに自分だけ結婚できていないという不幸

誰かは評価されているのに自分は評価を得られないという不幸

横で喜びを感じている人がいるのに自分は涙しているという不幸

 

どれもこれも

「比較すること」が不幸の元凶

であると言っても過言ではないよね、と。

 

 

人はどうして比べてしまうのか?

 

集団社会に生きるわたし達。

常に、自分の存在価値を探し求めながら生きていたります。

 

では、自分の存在価値を確認するには?

社会や他人から評価を得る必要があるわけです。

 

では、どうすれば評価を感じられるのか?

他人からの承認、多くの称賛、はたまた誰かより優れているという他者との比較

によって、評価された/評価に値すると感じ

「評価されたこと」に喜びを感じる=「幸せ」だと(誤)認識していきます。

 

当然、幸せを感じたいに決まっているであろうわたし達人間。

手っ取り早く「幸せ」を感じるには、他者との比較なのですよね。

 

 

比べることで陥る「不幸」

 

比較することで、早々と「幸せ」を感じられるわけですから

不幸のどん底に落ちていくのも足早。

 

誰かより優れているから幸せなのであれば

誰かより劣っていると感じた時は当然「不幸」な感覚が芽生えるということになります。

 

全く同じ人間同士を比較するのなら

正当な比較対象と言えるのかもしれませんが

別のDNA、まるで違う境遇、個々個性も頭脳も体力も違う人間同士を比較すれば

誰かより優れている部分、劣っている部分、があることのほうが当然。

 

なのにもかかわらず、誰かより優れた部分を見つけようと「優劣」に目を光らせて

劣っている部分に着目し、自ら「不幸」だと名乗りをあげてしまうのですよね。

 

 

頭脳派と肉体派

 

金メダリストのウサインボルトっていましたよね。

彼はどう見ても体育会系の肉体派。

 

彼の歴史を深く知っているわけではないけれど

走りでは人より優れていたからこその金メダリストなのは間違いありませんよね。

才能を活かし努力を重ね、メダルを獲った喜びはきっと「幸せ」と言えるでしょう。

 

それでは、アインシュタイン博士。

どう考えても文科系の頭脳派ですね。

彼もあれこれ苦労があった偉人ですが、それはさておき

興味や疑問を追求し続け、評価されたことに違いない彼もまた

そこだけに焦点を充てるのなら「幸せ」と言えるのかもしれません。

 

ボルトは肉体の能力に優れていますが

やはりアインシュタインと比較してしまえば、頭脳は劣るわけです。

 

頭脳に優れたアインシュタインもまた

ボルトと比較してしまえば、肉体に劣るわけです。

 

彼らが自分達の人生をどう感じていたのかは計り知れませんが

仮にも、彼らが互いを比較し、自分達の「劣る部分」に着目していたなら

彼らも不幸を感じていたかもしれません。

 

こんなにも栄誉を得ている彼らでさえも

必ず、誰かより優れる面と、誰かより劣る面、どちらも持ち合わせているということ。

 

そう思うと、比較することの意味とは?

「他者との比較」って、とてもナンセンスで無意味なものに思えてなりません。

 

 

それぞれの幸せ

 

各々が違う人間である以上、違いがあって当たり前。

つまり幸せの形もそれぞれ違うということです。

 

例えば「誰かが結婚している」という「既婚」の事実だけに目を向けるなら

一見、幸せなイメージを持つのも無理はありません。

しかし「結婚したから幸せ」という保証も確証もないことは、誰しも心得ていると思うのですよね。

 

結婚して幸せな人もいれば、結婚したことで不幸を感じている人もいるという事実。

何も人がしているから、自分もしなくてはいけないルールなどなく

誰かが〇〇をして幸せだからと言って

自分も〇〇をしたから幸せになるかどうかはイコールではないということ。

 

「みんながしてる」

「あの人はこうだ」

 

だから自分もそうすれば幸せだということには紐付かないということ。

 

幸せを得るには

他人を見るのではなく、自分を見る必要があるということですね。

 

 

アインシュタインの名言

 

・If you want to live a happy life, tie it to a goal, not to people or things.

「幸せな人生を送りたいなら、それをなんらかの目標と結びつけなさい。

人や物とではなく。」

 

人がどう、物事がどう、などという考えは返って不幸の種。

誰かや何かではなく、自分の目標に向かって日々生きることが

幸せな人生を送るための大いなるヒント。

 

今日の目標は「自分が何をしたいか」

あれをしたい!これをしたい!そのために頑張る!だとか、どんなことでも。

 

自分がワクワクできそうな目標、自分が必死になりたいと思えるような目標に向かって

今日、1ヶ月後、1年後と、重ねていくことが

ほかの誰とも比較にならない、自分だけの自分のための「幸せ」に繋がるのかもしれませんね!

 

ちなみに、わたしの今日の目標は

仕事上がりに親友お手製のレモネードを味わうこと。

明日の目標は、サボっていた心理の勉強会に出ること。

1か月後の目標は、最近始めた腹筋をステージアップさせること。

1年後の目標は、照れくさいので秘密。(期待されてないのにもったいぶる)

 

どうせなら「誰かから見て幸せそうな自分」より

「自分が確かに幸せだ」と噛み締められる人生を送りたいものです

 

 


 

 

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「他人と比較しないだけで幸せになれる」

良きタイトルにうなずくでしかない1冊。

 

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愛用しているパンサロンとセージ。

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