ピアノコンサートに行ってきました。
生で聴く、というのは贅沢だな事だと感じます。

その贅沢な時間に、何とも言えない気分を味わいました。
プログラムにあった一曲なのですが・・・

日本のホラー映画の様に、怖いのです。
「リング」に出てきた貞子 (白のワンピースに長い前髪で顔を覆い隠した女性) の様な。
テレビから這い出てきてしまう、あの何とも言えない恐ろしげな感じ。

ザワザワというか・・・
揺さぶられるというか・・・
動けないというか・・・

曲名とは、およそ対極の印象を持ってしまったのは、私の何かが反応したのでしょう。
今は、それが何なのかわかりませんが・・・

「内なる平和」の音楽は? と問われて下記の曲を挙げた方がいました。

 ジムノペティー

淡々とした曲です。
作曲者のエリック・サティーは自分の作品全体の傾向を「家具の音楽」と称したそうです。
(邪魔にならない家具の様に存在している音楽 = イージーリスニングのルーツ)

ちゃんとあるけれど、主張しない。
これは、相当難しい事だと思います。

ちゃんとあるというのは、喪失感の大きな方にとっては、大きな支えになるような。
地味だけれど、その在り方は、プログラムの曲名にフィットする気が・・・します。

あなたの「内なる平和」をサポートしてくれる音楽は、何ですか?