天皇は神事を | LIZABSTRACT

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これまで何回か天皇について触れた

徒然草 の中でも天皇の側近や食事 について

触れてみた。


西欧王室と皇室との差についての記事を見つけて

とても興味深い内容だったので

転載して残したい。


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櫻井よしこ氏 故寛仁親王が語られた西欧王室と皇室との差


6月26日07時00分

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子など、様々な分野の論客が『今週のオピニオン』と題して、毎号書き下ろしの時事批評を寄稿する。6月22日に配信された20号では、櫻井よしこ氏が登場。先日お亡くなりになられた三笠宮寛人親王殿下との対談経験もある櫻井氏によると、殿下が語る皇室論は、非常に明快で分かりやすいものだったようだ。
(※編集部注/文中の寛仁親王の「寛」は、正しくは「寛」に点が付きます)

 * * *
 寛仁さまにお会いした2005年当時、小泉純一郎内閣の下で有識者会議が女系天皇容認を既定方針として皇室典範改正を進めていた。寛仁さまはそのような動きに対して、明確に反対なさったが、皇族の一員として、本当に勇気あるご発言だった。寛仁さまは、皇統の問題を考えるには、日本の皇室の特質をまず理解していなければおかしな議論になるとして、次のように語られた。

「(皇室は)神代の神武天皇から百二十五代、連綿として万世一系で続いてきた日本最古のファミリーであり、また神道の祭官長とでも言うべき伝統、さらに和歌などの文化的なものなど、さまざまなものが天皇さまを通じて継承されてきたわけです。世界に類を見ない日本固有の伝統、それがまさに天皇の存在です」

 女系天皇容認に傾いた人々の中には、ヨーロッパの王室には女王陛下がおられるではないか、であれば日本も女系天皇でいいではないかと主張する人々もいた。そうした意見に対して寛仁さまはこう仰った。

「ヨーロッパの王室というのは普通の家から興って王権を握った王家です。かたや天皇家は日本の成り立ちとともに生まれました。ですから、ヨーロッパの王が強い『私』を持っているのに対して天皇は『私』を持っていらっしゃらない。イギリスの皇室であればウィンザーという家名がある。しかし天皇家には家名はありませんね」

 寛仁さまの説明は、水を飲み下すように納得がいく。『皇室と日本人』の中で加瀬英明氏がイギリス王家の紋章には「ゴッド・アンド・マイ・ライト」(神と私の権利)と刻まれていることを指摘している。英国の王は神と同列にあり、神と同じように権力を有するという意味であろうか。対して日本の皇室は常に国民、国家の安寧と幸福を願って神々に祈りを捧げて下さる。

 鎌倉初期に順徳天皇が残された禁秘御抄(きんぴみしょう)に「凡そ禁中の作法は、先ず神事、後に他事とす。日暮敬神(あけくれけいしん)の叡慮懈怠(えいりょけたい)無し」と明記されている。

 古代から皇室のお役割は国民・国家を守るべく祈って下さることだった。皇室の長い歴史において、歴代天皇はまず神事を行ない、その後にはじめて他の諸々のことを行なわれた。最重要のこととして朝に夕に神々を敬い、神々のご加護を受けるために徳を積まれる。そうして祭祀を最重要事と位置づけて実践してこられた。

 だからこそ、皇室は歴史のほとんどの期間を権力から遠い存在として過ごされた。権力者ではなく権威者として、或いは大祭主としての天皇を中心に日本人は非常に穏やかな文明を育んできた。これも祈りによって国民を統合してきた皇室の存在があってこそである。

※メルマガNEWSポストセブン20号



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以上転載終了。


平清盛でも、後白河法皇はサブカル好きで
遊んでばかりいたように描かれているが、
私の解釈の中で、後白河法皇は別の解釈をしている。

とても信心深い方で、後白河法皇が残された
今様を集めた 梁塵秘抄 がある。
遊びをせんとて生まれけん・・・♫ と言う
あの大河ドラマの清盛の生き方の土台となる
ようにされた今様もその梁塵秘抄からである。

梁塵秘抄の内容の中に、とても宗教色が強いものが
たくさんある。
国家鎮護を願って写経を納経したり
様々な神事 祈祷に関わっている。



今様はただの娯楽ではなく

様々な風俗 宗教 芸能 土着の信仰や庶民の暮らし

呪術 食 恋愛 異国や遠くの、例えば九州や北陸などの

事までもにも及ぶ貴重な資料だ。


旧約聖書の中で、

ソロモン王が異国の女性を妻として

異国の神を祭る。

その行為は絶対神を敬う天啓の民たちに

後後批判されるが、

しかしソロモン王はそれゆえに

ジン(精霊)を意のままに操ったと言われる。


私の中で、後白河法皇は日本のソロモン王だ。


大河ドラマを見て

最近、後白河天皇がダメダメ天皇のように

思われているようだが、

それは違う。


父親の鳥羽院には、天皇の器にあらずと

言われたようだが、やってみると意外に

良くて、後白河天皇は平家と源氏を

上手く使って操っている。


それも後白河天皇が天皇家の宗教だけでなく

賤しい身分の(wikiを見ると)

「京の男女、端者(はしたもの)、雑仕(ぞうし)、

江口・神崎の遊女 、傀儡子(くぐつ)など幅広い階層」

からご自身が直接求められたあらゆる知識と

経験からだったと思う。


松田翔太のようなイケメンではなかったと思う

けれど、鳥羽院を軽視していた訳でもない。

後白河天皇が鳥羽院の為に納めた写経を

上野の国立博物館でみた事があるが、

美しい料紙に書かれたもので、

後白河天皇の亡き鳥羽院への愛情を感じた。


卜部氏の事について 何度か書いたが、

櫻井よしこさんと寛仁親王殿下との対談は

天皇家が祭祀を最も重要な努めとしていた事を

皇族自らが語った貴重なものであると

言えると思う。




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