「酒さですね」
開口一番、私の顔を見るなり、言われました。
半年ほど前から、口の周りにブツブツができ始め、その部分が赤くなっていました。
どこの皮膚科に行っても
アトピー性皮膚炎
口囲皮膚炎
接触皮膚炎
と言われていました。
「ロコイド」というステロイドと「プロトピック」という免疫抑制剤をもらっていましたが、塗っては治り、そのうち悪化して治らなくなってきていました。
これではラチがあかないと思い、赤み・ブツブツの名医と言われる皮膚科に行ってきました。
「これは口囲皮膚炎じゃないね、酒さだよ」
とはっきり言われました。
※口囲皮膚炎を酒さと言うところもあるそうです。
断言されると気持ちいいですね。
見立てに自信がないとできないことだと思います。
酒さということで、生活について色々指導されました。
紫外線が大敵なので、それの予防を徹底的にすること。
また、私の大好きな
チョコレート
カレーやシナモンなどの香辛料
長風呂
ホットヨガや激しい運動
オイルクレンジング
いろいろ制約ができてしまいました
人生の楽しみがもがれていく悲しみを感じます。
でも治すためには、気をつけていこうと思っています。
ここまで専門的に親身に問診・指導してくれた先生は今までいませんでした
ニキビダニ検査
酒さとの診断の後、原因の一つかもしれない【ニキビダニ】がいるかどうかも検査をしました。
今まで、検査をしてくれた皮膚科なんかどこもありませんでした
検査して待つこと数分
「原因わかったよ!これニキビダニいるわ!」
と先生に嬉々として言われました
症状や不具合に対して原因があるというのは、根本を治療できるということだから、検査でみつけてもらってありがたいことでした。
ニキビダニの検査は、顔の皮膚を10箇所くらいピンセットで刺してえぐり出し、それを顕微鏡に乗せてみるというもの。
※結構痛い
通常10箇所くらいの採取からニキビダニは1個いるかいないかくらいだそうですが、私の場合は5個くらいあったとのこと。
「ほらこれみて。夫婦で仲良くいるわ!子供もいるわ!」
と、顕微鏡のニキビダニを拡大して見せてもらいながら説明を受けました。
多めに発生してしまっているとのこと。
ロコイドやプロトピックで余計増やしてしまったとのこと。
なるほど、ステロイドで悪化するって本当だったんですね。
やはりちゃんと診てもらってよかったです。
「ニキビダニの写真撮っていいよ」
と言われたので、一応撮らせていただきました。
なぜか先生も
「私も撮ろう♪」
となんだかノリノリで私のニキビダニの写真をスキャンしていました
ニキビダニの投稿はグロになるので自重します
ついでに肝斑も治療
肝斑も濃いので 塗り薬で治療しましょうと言われました。
アトピーだし、紫外線にも弱い肌質だし、私は血管が拡張しやすい肌質だそうです。
レーザーの肝斑治療途中なんだけどどうしよう…
治療方法
治療方法は塗り薬と飲み薬です。
しっかり時間をかけて診ていただき、説明していただけて、ありがたいことでした。
塗り薬
*ビーソフテンローションで保湿(自分の水性化粧水があればそれでもいい)
*イオウ・カンフルローション(ニキビの治療薬)
*ロゼックスゲル(抗炎症やニキビダニの殺菌)
*カテキンクリーム (血管拡張を抑える。赤みを改善・抗菌など) ※皮膚科で調合。緑茶成分のカテキン成分のクリーム。自費。
飲み薬
*ビラノアという抗アレルギー薬
*ストロメクトールというニキビダニの駆除薬
※自費
本当は、それに加えて抗生物質も出されました。
しかし、抗生物質はできるだけ飲みたくないので、とりあえず上記だけで一度様子見をさせてほしいと言いました。
妊婦さんは飲めないお薬だから、必ずしも飲まないといけないってわけでもなさそうです。
現在塗り薬のパッチテスト中
洗顔
私はアトピー性皮膚炎で乾燥肌なので、今まで朝の洗顔はぬるま湯のみにしていました。
しかし、皮脂の酸化はニキビダニの餌になってしまうので朝も泡洗顔をするようにと指導がありました。
夜のクレンジングもオイルクレンジングはやめて、ゲルクレンジングにするように、と。
今まで乾燥が怖くて油分のあるものを使いまくっていました。
しかし逆にニキビ用のケアをするようになるとは想像もしていませんでした。
名医と言われるのに納得
先生はとにかく何度も
「大丈夫ですよ、時間かかるけど必ず治りますよ」
と肩をポンポンと優しく叩いて励ましてくださいました。
それが何よりも嬉しかったです
看護師さんからも
「大丈夫ですからね」
と勇気づけてくださり、本当に行ってよかったと思いました。
こちらでの皮膚科での治療方法が他の皮膚科でも行われないのは、自費診療の負担の部分が少なからずあるからなぁ?と思いました。
全国から患者が来るほどの酒さの名医とのこと。
家から通える場所に酒さの専門皮膚科があってありがたいと思いました。
あとはちゃんと治るかどうか、時間がかかるとのことなので、焦らずに治療していきたいと思います。
また経緯はこちらに書きます。