「楽器が上手くなりたいです!」

「練習しなさい!」


といっても、どんな練習をしたらいいのでしょうか?

そもそも上手いっていうのはどういうことなのでしょうか?


正確に弾ける、とか速く弾ける、

といったヴィルトゥオーゾ的な上手さをイメージされる方が多いでしょうか?


でも一方で、初心者がやるような簡単な曲でも上手い人が弾くと全然違いますよね?


前者は身体的な能力で鍛える部分です。

力強さ、素早さ、正確さ、持久力、みたいなところですね。


それに対して後者はより音楽的な部分、フレージングやリズム感、和声感などの「いい感じに音楽する」能力になります。

ソルフェージュや耳コピで鍛えられる部分ですね。

「簡単な曲で違うところを見せつけてやりたい!」

と思っている方は特に必須です。


いくら身体能力が高くても音楽能力が低いと機械的な演奏になってしまうし、

逆に身体能力が低いと、気持ちに体がついてこないという「運動不足なお父さんの運動会状態」になってしまうので、どちらも大事ですね。


ギタリストのエドゥアルド・フェルナンデスは著書の中で、

身体的な技術→メカニック

それを音楽的に応用する技術→テクニック

と分けるアイデアを提唱していますが、これはナイスなアイデアですね。


さて、どちらも大事ですが、

「そんなちまちまやってる時間なんてねぇ!」

という方はどちらを優先させましょ?


それは、特殊な場合を除いてフェルナンデスの言うところのテクニック練習をメインにするのがいいでしょう。

実際の曲やフレーズ、リズムの中で練習するということですね。

その方が生きた演奏になりますし、自分のやりたい音楽に特化した技術が身につきます。


メカニック練習は色々な状況に対応するようバランスよくやりますので、やる音楽によっては必要ないこともけっこうやっていたりします。

例えば、小指を使わないブルースマンが小指も使ったクロマチック練習をしたりするようなものです。

無駄な財産にはならないかもしれませんが…

いつ使うか分からないけど、いつか使うかもしれないもの」は断捨離してもいいかもしれません。


というわけで、通常メカニック練習は「運動会の時に怪我しない程度」に軽くやるくらいにして、曲を中心にテクニック練習をやるといいですよ〜。