Ⅾは母親が大好きだ。幼少期に愛情をあまりかけられていない反動なのか、義母のはなしになると熱くなる。
結婚前の話なのだが、Ⅾにお味噌汁を作ったとき、『味噌が違う』とえらく怒られた。
義母に聞くと某○○みそを使っていたようで、そのみそをわざわざ買っていた。
あとは義母の苦労話を私にするときに『母ちゃんは朝も夜も働いていた。お前も働けるはず』などと言う始末。
そちらの家庭が苦労していたから義母が働いていただけで、なぜ私が同じように働かなければならないのか・・・
こちらが子供のお世話をしているときも義母と1時間近く電話していたし、Ⅾの実家に行けばキッチンに立つのは決まって義母と私で、Ⅾと義父はずっと座ったまま。
座っているだけなら子供たちと遊んでほしかったが実家に帰るとすぐに寝てしまうⅮにわたしは彼の実家に行くことがだんだんと苦痛になっていった。
などなどⅮの母ちゃん愛は止まることはなく、義母もⅮが兄弟のなかで一番かわいいと甘やかしていた。
きっと今でも母ちゃんのご飯でも食べているに違いない。