2019年主の記念式シリーズ(3)女の子孫がかかとを砕かれるとはキリストの罪のため贖いを表す | ヨハネのブログ

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 エデンの園で、エホバ神は「蛇の頭」を砕くことになる「女の子孫」を予告されていました。神がエデンの園で「女の子孫」の「かかと」が砕かれることを予告されました。今回の記事では、このエホバ神の宣言は、キリストが贖いの犠牲を捧げるという予告であったことを説明したいと思います。

 

(1)エデンの園で神はかかとを砕かれることになる女の子孫を予告された
 

 神は、悪魔サタンとアダムが反逆した後に、悪魔サタンである蛇にこのように宣告されました。「お前と女、お前の子孫と女の子孫の間にわたしは敵意を置く。彼はお前の頭を砕きお前は彼のかかとを砕く。(創世記3:15新共同訳)

 

 それで、「お前」つまり蛇である悪魔サタンと「女」の間に「敵意」が置かれます。また、「女」もしくは「女の子孫」は蛇の「頭を砕く」ことになります。さらに、蛇は女の子孫の「かかとを砕く」ことになります。




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                   蛇と女の間に敵意があることを神は予告された

 


 

 

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神は女のかかとが砕かれることを予告された




 

 神がこの宣言をなさった時、アダムとエバは、「女」が誰を表していて「女の子孫」が誰を表しているかが分からなかったでしょう。しかし、神は時の経過と共に、ご自分の預言の意味を漸進的に明らかにしていかれました。この記事では、「女の子孫」が誰を表しているかを説明します。

 

(2)一世紀の神の国に入る希望を抱いていたクリスチャンたちは自分たちを霊的なアブラハムの子孫であるとみなしていた

 

 アブラハムは、神からアブラハムの「子孫」が「敵の城門を勝ち取る」こと、「地上の諸国民はすべて」アブラハムの「子孫」によって「祝福を得る」という約束を聞きました。 (創世記22:17,18新共同訳)

 

 アブラハムは、自分がエホバの是認された崇拝者であり、自分の子孫が神の目的において中心的な役割を果たすことになると認識していたでしょう。

 

 エデンの園で、神は女の子孫が蛇の頭を砕くと予告されました。(創世記3:15新共同訳)当時は、モーセによって書き記された「創世記」はまだありませんでしたが、「創世記」の記述の元になった記録は存在していたと考えられます。あるいは、エデンの園におけるエホバ神の宣言は、アブラハムの先祖を通して口頭で伝わっていたのかもしれません。

 

 ですから、アブラハムは、エデンの園の反逆の直後における神の宣言を知っていて、「女の子孫」とは、自分の子孫を意味すると解釈したでしょう。そして、一世紀になってパウロは自分を「アブラハムの子孫」であると言いました。(ローマの信徒への手紙 11:11:コリントの信徒への手紙二11:22新共同訳)

 

(3)生来のアブラハムの子孫ではない非ユダヤ人のクリスチャンたちも霊的なアブラハムの子孫

 

 さらに、パウロは、肉的にアブラハムの血筋をひかない多国籍のクリスチャンあっても、霊的な「アブラハムの子孫」であると説明しました。


 

 パウロはこのように言いました。「ユダヤ人もギリシャ人もあり得ません。奴隷も自由人もあり得ません.男も女もあり得ません.なぜなら、あなたがたはみな、キリスト・イエスの中で一つだからです。そして、あなたがたがキリストのものであるなら、アブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです。」(ガラテア3:28,29回復訳)

 

 一世紀になってから、神の国に入るという希望がユダヤ人だけでなく、ギリシャ人などのあらゆる国籍の人々に差し伸べられました。ですから、あらゆる国籍の人が、アブラハムのような信仰を持つイエス・キリストの天的な希望の弟子たちであれば、社会的な立場、性別にかかわりなく、「アブラハムの子孫」ということになります。


 

 

                               0god's woman1
アブラハムの子孫はあらゆる国籍の男女からなる神の王国の希望を持つクリスチャンたち



 

  そして、「アブラハムの子孫」であるなら、エデンの園で神が予告された「女の子孫」だったのです。その「女の子孫」の主要な方は、次に説明する通り、イエス・キリストでした。そして、イエス・キリストに従う天的な希望の追随者も「女の子孫」に含まれます。この点はまた別の機会に説明します。


 

(4)女の子孫のかかとを砕くとは何を意味したか
 

  エデンの園で、神は女の子孫の「かかと」が砕かれることを予告されました。(創世記3:15新共同訳女あるいは女の子孫は最終的に、蛇の「頭を砕く」ことになりますが、蛇によって「かかと」を砕かれるという経験をしなければなりません。この神の言葉は何を意味するのでしょうか。

 

 この女の子孫の砕かれる「かかと」の実体と彼がどんな経験をするかを調べるために、「かかと」に言及している聖書の個所を調べましょう。新世界訳のエレミヤ書の中に、「あなたのおびただしいとがのゆえに,あなたのすそは覆いとして取り去られ,あなたのかかと暴虐な扱いを受けたのである。」とあります。(エレミヤ13:22新世界訳)

 

 ですから、イスラエルの「おびただしいとが」のゆえに「かかと」が「暴虐な扱い」を受けることが預言されています。

 

 同じ聖句を新共同訳はどのように翻訳しているかを調べると、「あなたの重いのゆえに着物の裾は剥ぎ取られ、辱めを受ける。」とあり、「かかと」という語が見つかりません。(エレミヤ13:22新共同訳)



  BiblehubInternational Standard Version で同じ聖句を検索すると、”It's because of the extent of your iniquity that your skirt has been lifted up, and your heels have suffered violence. と訳出されています。(エレミヤ13:22)


 

 World English Bible の同じ聖句も、”for the greatness of your iniquity are your skirts uncovered, and your heels suffer violence.となっています。 それで、新共同訳では、はぶかれてしまっているheel「かかと」という語が、ISVWEVでは、訳出されています。

 

 このエレミヤ書に出てくる語であるiniquityとは、よく使われる言葉ではありませんが、ジーニアス英和辞典では、「邪悪もしくは、不正、不法、非道な行為、あるいは罪悪」という意味があります。

 

 ヘブライ語の原語をネットの無料のインターライナー聖書Biblehubで参照してみます。 このエレミヤの聖句で、”of your iniquity” と訳されている部分は、עֲוֺנֵ֛ךְ   (‘ă・wō・neḵ) で、 
その語は、ヘブライ語を説明しているストロングの辞書では、”Iniquity, guilt, punishment for iniquity”なっています。(エレミヤ13:22)


 

 ですから、ヘブライ語のもともとの意味は、iniquityあるいはguiltなのです。ですから、新世界訳の「おびただしいとが」、また、新共同訳の「重い」という訳し方がどちらも妥当であることが分かります。

 

 また、Biblehubでヘブライ語の同じ聖句の中に、עֲקֵבָֽיִךְ׃   (‘ă・qe・ḇā・yiḵ)  という語が出てきます。(エレミヤ13:22)そして、ストロングによるそのヘブライ語の解説は、”Heel, footprint, hind part”となっています。

 

 ですから、そのエレミヤ書のヘブライ語の原語には、確かに、「かかと」という概念が含まれています。しかしながら、多くの聖書では、新共同訳のようにこのヘブライ語の「かかと」という概念を訳出しないか、多くの英訳聖書で、単に「body」と訳されています。しかしそのように訳すと、原語の「かかと」という意味が訳出されないように思います。

 

 また、Biblehubの同じ聖句には、ヘブライ語の原語にנֶחְמְס֥וּ

とありますが、ストロングによるヘブライ語の原語の意味は、To treat violently or wrong “となっています。そして上で述べたように、エレミヤ1322節のISVWEVでは、NWTのように「罪」と「かかと」と「暴虐な扱いを受けた」いう概念が訳出されています。

 

 新世界訳の「かかと」が民の”guilt”のために、「暴虐な扱いを受けた」という訳出の仕方は、ISVWEVのように、ヘブライ語の原語の意味を忠実に訳出していて、特別な訳ではないことが分かります。

 

 それで、この聖句によると、民ののために、かかと暴虐な扱いを受けることになることを予告しています。聖書の中で、民ののために暴虐な扱いを受けるのは、まさにイエス・キリストです。イエスは贖いの犠牲をささげるために暴虐な扱いを受け、苦しみの死を経験しました。

 

 例えば、イザヤ53章の中にも、メシアは民の「背き」と「」のために苦しみを受けることが予告されていました。(イザヤ53:5新共同訳)そして、メシアが「彼らのを自ら負った」ために、民はいやされ、「多くの人が正しい者とされる」結果になることも予告されていました。(イザヤ53:11新共同訳)

 

 ですから、創世記315節で女の子孫のかかとが砕かれるとは、アブラハムの子孫であるイエス・キリストが民ののために暴虐な扱いを受け、民の罪のための贖いの犠牲をささげることを意味していました。そして、キリストの贖いの犠牲のゆえに民は罪が許され正しい者とみなされることになります。

 

0heel blood
女のかかとが罪のために暴虐な扱いを受け砕かれることが預言されていた

 

0jesus agony
イエス・キリストは贖いの犠牲を捧げるために暴虐な扱いを受けた



 

 

 

 ですから、神は、エデンの園での反逆の直後に、かかとが砕かれると予告することによって最初からメシアが人の罪のために贖いの犠牲をささげることになることを予告されていたと解釈するのは妥当です。



(5)キリストの贖いの犠牲の死をキリストの死の記念式で思い起こしましょう
 

 

 それで、エホバ神は、エデンの園で、人類に罪が入り込んだ直後に、「女の子孫」の「かかと」が「罪」のために暴虐な扱いを受けること、すなわち、キリストがアダムとアダムの子孫の罪のために苦しみの死を経験することを予告されました。

 

 ですから、人間の罪のためにキリストが苦しみの死を経験し、贖いの犠牲を捧げてくださるということは聖書の中心的な主題です。キリストの贖いの犠牲のおかげで「多くの人が正しい者とされ」ます。(イザヤ53:11新共同訳)

 

 キリストの贖いの犠牲を記念するキリストの死の記念式が近づいています。2019年のキリストの死の記念式は、419()の日没後になっています。

 

    神の王国に入る希望が神から与えられていると考えるクリスチャンたちは、イエスの体を表すパンとイエスの血を表すぶどう酒の表象物にあずかり、自分たちがその希望を持っていることを表明することが必要です。(ルカ22:19。一コリント11:24,25回復訳・新共同訳)

 

 一方、自分が神から与えられている希望はこの地でとこしえに住み続けるという希望であると考えるその他のクリスチャンたちは、神の王国に入る希望を持つクリスチャンたちが表象物にあずかるのを見守ることができます。そのようにして、キリストの死の記念式を守ることにより、キリストの贖いの犠牲に対する感謝を表明することにしましょう。

 

「回復訳」は、JGW日本福音書房より発行されています