イエスが第三の封印を開いた時、第三の生き物が「来なさい!」と言いました。すると、黒い馬が登場しました。

 

 

 黒い馬にも乗り手がいて、はかりを持っていました。そして、「四つの生き物の真ん中から出るかのような声」が、「小麦一リットルは一デナリ、大麦三リットルは一デナリ、オリーブ油とぶどう酒を損なうな」と言いました。(啓示6:5,6)

 

  今回はここの解釈をしてみます。


 

black horse2

黒い馬とはかりを持つ騎手は何を表しているのでしょうか


 

 

 

 

(1)はかりを持つ黒い馬とその乗り手

 

 この黒い馬の騎手は誰でしょうか。啓示の書は、しるしによって与えられているのですから、白い馬の騎手がイエス・キリストであり、火のような色の馬の騎手が、ひとりの北の王であるからといって、黒い馬のはかりを持つ騎手が、必ずしも個人である必要はありません。しるしなのですから、その馬の乗り手が象徴的な事物であっても構わないことになります。


 

 

 

 でも、この三頭目の馬の乗り手も個人なのかもしれません。三頭目の馬の騎手がはかりをもっていることから、この乗り手の実体を推察することができます。

 

 

  ホセア127節には、「商い人,その手には欺きのはかりがある。だまし取ること,それを彼は愛した。」とあります。ですから、啓示6章の黒い馬に乗るはかりを持つ乗り手は、商売人なのでしょう。しかも、貪欲にだまし取ることを愛する商売人なのでしょう。





 

black horse rider

黒い馬のはかりを持つ騎手はおそらく貪欲な商売人でしょう

 

 

 

 

 黒い馬とは、何を意味しているのでしょうか。ゼカリヤ6章では、四つの種類の馬が出て来て、それは、「天の四つの霊であり、全地の主の前で自分の持ち場についた後にこうして出て行くのである。」と説明されています。その中に、黒い馬がいてそれは、「北の地に向かって出て行く」ことになっています。(ゼカリヤ6:5,6)

 

 四つの種類の馬が、天の四つの霊でありとは、何を意味するのでしょうか。四つの霊とは四つの霊者のはずがなく、四つの聖霊を意味しているわけでもありません。ですから、霊のもうひとつの意味、四つの精神態度を意味しているのでしょう。

 

 ですから、黒い馬とは、おそらく、「北の地に向かって出て行く」傾向があることを示していると推察します。(ゼカリヤ6:5,6)

 

 それで、黒い馬は、北の王が影響を与える地域に向かって出て行く傾向があるのかもしれません。

 

 それで、北の王の地は、とりわけ、国際的な商業組織の影響もあり、食糧不足になることを表わしているのではないかと思います。とりわけ、北の王の影響する地域一帯にその傾向が顕著になるのでしょう。

 

 それゆえにも、将来、北の王の支配する地域を支配することになる「荒廃をもたらす嫌悪すべきもの」、国際組織は、経済統制をせざるを得なくなるのでしょう。(啓示13:16,17)