「ああ,エホバよ,どうか,あなたの耳がこの僕の祈りと,あなたのみ名を恐れることを喜ぶあなたの僕たちの祈りに注意深くありますように。そして,どうか,今日,この僕にぜひ功を奏させ,この人の前で哀れみを受けさせてください。」(ネヘミヤ1:11)
ネヘミヤの祈りが、聞き届けられました。ネヘミヤのどんな祈りがどのように聞き届けられたのでしょうか。
ネヘミヤは、ペルシャの王アルタクセルクセスの献酌官でした。アルタクセルクセス王の第20年,キスレウの月(11‐12月)に、シュシャン城にいたネヘミヤのもとに,ネヘミヤの兄弟と他の幾人かの人がユダから訪れました。それらの人は、ユダヤ人が大変な窮状と恥辱のうちにあり、エルサレムの城壁は崩され、門が依然として火で焼かれたままであることを告げました。ネヘミヤはその報告を聞いて悲しみ泣きました。そして、そのあと幾日かの間、嘆き悲しみ、断食して天の神に祈り続けました。
ネヘミヤはイスラエルの罪を告白し、イスラエルがモーセの律法を守らなかったことを認めました。しかし、モーセに対する神の言葉は、もし、イスラエルが不忠実になるなら、イスラエルはもろもろの民の間に散らされること、しかし、イスラエルが立ち返るなら、追い散らされた人々を集め、エホバの名のための選ばれた場所に連れてくるであろうと述べていました。(申命記30:1~4;12:5)
それで、モーセの律法の言葉は、エルサレムが荒廃して後も、イスラエル人が立ち返るなら、エホバの恵みを受けられ、エルサレムに戻れることを示していました。ネヘミヤは、この言葉をよりどころに、エルサレムに戻って、エルサレムの城壁を再建することができるように、アルタクセルクセス王の前で「哀れみを受けさせてください」とエホバに嘆願しました。(ネヘミヤ1:8~11)
ネヘミヤの祈りの言葉がモーセの律法の言葉に基づいていたことは、ネヘミヤがその当時入手できた神の言葉を朗読していたこと、エホバの崇拝に対する正しい認識に基づいてその祈りが捧げられたことを示しています。
その後、ニサンの月(3‐4月)になって、ネヘミヤの祈りは答えられました。ネヘミヤがいつものように王にぶどう酒を差し上げたところ、王がネヘミヤの憂うつそうな顔に気づき、理由を尋ねたのです。
そこでネヘミヤはエルサレムの憂うべき実状について王に知らせました。すると王は、「あなたの願い求めているこのことはどういうことなのか。」と尋ねました。まさに、ネヘミヤが神に祈り求めていた願いを述べる格好の状況が生じました。
ネヘミヤは直ちに神に祈り、「私をユダに、私の父祖の埋葬所の都市に遣わし、これを建て直させて下さいますように。」と王に願いを述べました。すると、王の傍らに座っていた王妃が「あなたの旅はどのくらいかかり、いつ帰ってくるのか。」と尋ねました。王妃の言葉もネヘミヤの願いに有利に働きました。ネヘミヤが定められた期間を述べると、王はネヘミヤを遣わすことを良いこととみなしました。(ネヘミヤ2:1~6)
さらに、ネヘミヤは、王にユーフラテス川の西の総督たちの管轄下にある地域を自由に通行することができるように、また、ネヘミヤの計画のために必要な材木を供給してもらえるように、王の手紙を願い求めました。そのネヘミヤの願いも受け入れられました。(ネヘミヤ2:7,8)
そうして、ペルシャの王からの認可と援助を受けて、ネヘミヤはエルサレムに行き、敵からの妨害はありましたが、首尾よく、城壁を再建することができました。(ネヘミヤ6:15)ネヘミヤは、エホバの崇拝に対する正しい認識に基づいて、エホバに熱心に祈り、その祈りは聞き届けられました。ネヘミヤは、確かにペルシャの王の哀れみを受け、ネヘミヤの願いはすべて聞き届けられました。
私たちもエホバのご意志を行ないたいと思うならば、ネヘミヤのように、エホバに熱心に祈り求めることが、重要であることがわかります。(ヨハネ第一5:14)そして、ネヘミヤのように聖書の正確な知識に調和して祈るなら、エホバは聞き届けてくださることでしょう。