数学ができない子どもの中に、順番に考えられないというタイプの子どもがいます。
一生懸命勉強をしているし、技術的なものも持っているのに残念です。
技術をどういう手順で使うかという見立てができない。
はたまた、考えるプロセスが飛んでしまって、間が抜け落ちる。
そんな症状です。
たとえば、1,2,3という数字を使って3桁の数をつくると何種類の数ができるかという問題。
123
132
213
231
312
321
6種類が答えです。
ただ、この問題を、123、321…などというように思いつくままに数をあげていく方法で解くとどうなるでしょうか?
毎回正解とは言えないと思います。
ましてや、選べる数字の数から、
3!種類などという規則を見つけることは到底できません。
子ども達がもれなく答えを見つけるためには、その方法を身体の中に持っていることが必要かなと思います。
私の恩師であり、日本の百人に選ばれた和田先生が、いつも言っていた、システマティックに考えろという言葉が妙にに思い出されます。