らいおん組は、絵画活動を行いました!!
イーゼルを立てて、
油絵具で使用するキャンパス地のような特殊な紙を用意し、
木炭で下書きをし、
油絵具のようなドロッとした質感がありながら、
水彩絵の具のような速乾性がある、
最高級のアクリルを使用し、
卒園式に飾る絵画に取り組みました!
今回書くものは・・・
「パイナップル!!」
見る事はもちろん、
触って、においを嗅いで
五感をしっかり使って、
パイナップルを感じる子ども達(^^)
『パイナップルはお尻の方が、匂いがよくするよ』
と、園長先生から教えてもらっている子ども達!!
「食べたーい!!」と子ども達!!!
とても素直で、食欲旺盛ならいおん組です・・・(笑)
書き始めです!
迷うことなく手が進む子もいれば、
どう描いてよいかわからず迷っている子、
じっくりよく見て、丁寧に描く子など、
子どもによって様々でした。
そして、ニュートンの指導方法は、
『指導しない!!』
です(^^♪
子どもの内面から出てくる感性を信じて、
ひたすら待ちます(#^.^#)
『芸術』
とは、『色』と『形』の『調和』なんです。
ですから、どれだけ似せて描けるかとか、
どれだけ細かく描けるかといった些末な見方をするのはとても浅はかなんです。
ですから、色も
『パイナップルだから〇色だね。』
『葉っぱは〇色だよね』
なんて、ナンセンスな声掛けはしません。
モチーフとバックのバランスなども、
子どもはうまく調和を取り、
絵に仕上げていきます。
だから、
『大きく描こうね』
『真ん中に描こうね』
なんて声を掛けなくても、
子どもはちゃんと調和をとれた絵に仕上げていきます。
それに、幼児期はいろいろな経験をすることが大切です。
中には、色遊びが楽しくなりすぎて
最後はぐちゃぐちゃになってしまう子もいます。
しかし、子どもは今が完成期ではなく、成長期です。
そういった経験をたくさんしていく事で
色に繊細になり、自分の好きな色を見つけていくんです。
指導者が大切なことは、
『次も描きたい!』
という意欲を持たせること。
つまり、『全てを認める事』
大好きなお母さんやお父さん、先生から、
批判や指摘ばかりあると、
『じゃあ、もう描かないよ』
と次の意欲は絶対に生まれません。
結果、表現するという能力は開発されず、
現在の周りにいるほとんどの大人のように、
絵が苦手になっていきます。
その子が感じたままを表現し、
その子の使いたい色で塗っていくのが一番なんです。
1人ひとりの作品が、全然違います。
『みんな違って、みんないい!!』
それを100%認め、ほめることが
最も大切な事なんです(^^)
【感動エピソード!(^^)!】
その①
下書きの段階で書き始めるまでに、
とても時間がかかったYちゃん。
「自信を持って書いていいよ」
と声をかけるとようやく意を決したように、
少し自信なさそうに描き始めました。
しかし!!
描き始めるとどんどん筆が進み、
ダイナミックなパイナップルが表現されていき、
背景もYちゃんらしい、とても優しい感じに仕上がりました!!
その②
下書きはさらっと終わったJくん。
しかし!!
背景にとことんこだわりました!!
まるで、1つひとつの色の混ざり具合を試して
納得する色を見つけているかのようでした(^^)
最後には、赤、青、緑などの全ての色に黒が混ざり、
とても落ち着いた、渋い感じの作品ができました。
その③
左端にパイナップルを描いていたJくん
色んな見方をしていました。
Jくんも背景に時間をかけていました。
左は色んな色を塗り
右は・・・
独特の感性を持っているJくん
インパクトある作品ができました。
※どの子の作品もとても素晴らしいのですが、
スペースの関係上、一部の紹介のみでご了承ください。
子ども達の集中力はほんと素晴らしいと感じました。
『糸が張り詰めたような、
シーンとした空気を作ることができたら
この活動は成功だよ』
と、園長先生から言われていたのですが、
筆を洗う音と、筆が紙にかすれる音だけしかしないという瞬間がありました。
子ども達は、とても気持ちの良い時間を過ごしたことと思います。
描き始めから完成するまでに、1人ひとりのドラマがあり、
一瞬一瞬のプロセスそのものが、素敵な作品です。
そして、『上手、下手』は大人の判断であって、
その尺度で評価すると、
大人に褒められる絵を描こうとする子になってしまい、
個性が無くなってしまいます。
何度も繰り返しになりますが、
丸ごと受け止め、100%認めてあげて下さい。
次回は「キジ(剥製)」を描きます!!!
どんな大作ができるかお楽しみに♪
らいおん組 石橋