捨て犬プリン⑤プリンは今
案の定、父と兄はクックがいるからと反対しました
その上、パピヨンのプリンちゃんは父と兄には唸り声をあげ、近付きません
『連れて来ちゃったんだから、いーの。いーの。
ねー、プリンちゃん』
母は、あっけらかんと言いました。
次の日、一応、警察に届け、動物病院に行きました
プリンは、母と私には大人しく抱かれ、触らせるのですが、人間嫌い?なのか、獣医さんにも威嚇し、牙を向き、暴れ、大変な診察でした
獣医さんによると、
プリンは1歳~1歳半ぐらい、しかも、お産経験ありとの診断で、飼い主に虐待されていた可能性もありそうだ…と言われました
人間に対して、異常な位
敵意剥き出し
戦闘体制になるのです
獣医さんが手を上に挙げました
プリン、威嚇の嵐で
戦闘体制
『この子は、殴られてたかもしれないね。手の動きで危険を感じるみたいですから。時間は掛りますが、愛情を持って接してあげれば、良くなりますよ』
体は健康で問題ありませんでしたが、心の病とは…
このまま飼い主が見付からなかったら、今まで辛い想いをした分、うちで楽しい経験をいっぱいさせて、一緒に暮らそう
……もし、飼い主が現れたら?
この子は幸せになれない。絶対、渡したくない
という想いがありました
あれから9年…
プリンに出会って9年…
彼女はワガママで気まぐれに育ちましたが、
『犬は飼い主に似る』
と言いますので、この性格は、私に似たのでしょう
しかし、人に対して威嚇をしたり、噛みついたりはしなくなり、シカト(無視)を覚えました
9年前のあの日、あの時、クックといつものお散歩コースに出ていたら、プリンに会う事は無かったでしょう
どうか、プリンのような飼育放棄犬がいなくなりますように…と願います
プリン
今、幸せかい?
うちに来て良かったかい?
と時々、聞いています
彼女は、大きな耳をピンと立て、舌を少しペロっと出し、目をクリクリさせて、うちに来た頃の顔付きとは違って、穏やかな表情をしています
確かな年齢は分かりませんが、ずっとずっと一緒に、プリンと居たいよ
ね、プーちゃん
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