楽器が上手くなるには愛と自信が大切。
でも音作りに関しては知識と経験が物を言います。
7弦の音作りを6弦とは別の物として勉強しなおしています。
7弦使いの方の多くは当然テクニカル系のギタリストです。
ベースの領域に近い周波数での深い歪み。
多弦ならではの高いポジションでのクリーンなアルペジオ。
6弦よりも解像度が高くよりフラットな特性が求められるはず。
音がダンゴになっては多弦の意味がありません。
とある知り合いの7弦ギタリストから依頼が入っています。
とても経験豊富で素晴らしいギターを弾く方です。
配線やパーツにこだわった7弦のサブ機をリファインして欲しいとのこと。
”低域には満足しているが高域を改善したい”、”いま一つ何かが足りない”そうです。
機体はカスタムオーダーで作られたもので内部にはビンテージワイヤーや
ビンテージハンダが使用されプロの手によって仕上げられたもの。
ワイヤリングなど操作性は満足しているので現状のまま、
純粋に音質だけを理想とする方向にブラッシュアップして欲しいというオーダー。
果たしてそんな完成度のギターに手を入れることが可能なのか……?
お断りする理由は山ほど思いつきますが、それではつまんないですw
カスタムショップのプロにできなくて自分にできることを考えました。
まず一つは時間の猶予があること。
幸いライブに追われているメイン機ではないのでお願いすれば
多少長めの入院でも受け入れてもらえる可能性が高いです。
それによってギターの特性を十分理解した上で試行錯誤することができます。
プロはコストの制約があるので時間との戦いですからそこに勝機があるはず。
二つめに何度もオーナーさんのライブを実際に観ていること。
どのような使い方でどのようなサウンドが求められているのか。
数年前から最新のライブまで観ているので楽曲もサウンドも把握しています。
これは間違いなく最大のアドバンテージです。
そして三つめがいま所有しているビンテージハンダの知識。
自分はまだ大した知識はありませんが手持ちのビンテージハンダ9種に限っては
そのサウンドを完全に把握しています。
H-S-Hのピックアップそれぞれに適切なハンダを使い、
スイッチやセレクター部などで部分的に持って行きたい方向に味付けをして
ジャック部のホットとアースで全体のトーンを決める。
そういった計算はここまでのテスト/実装経験が役に立つはずです。
と、ここまで書いておいてなんですが今回のキーはコンデンサーだと思っています(笑)。
すでにビンテージハンダとワイヤーを使用しているギターなので
「もう一つ何かが足りない」というオーナーさんを満足させるのは
おそらく高域の特性と質感に影響の大きい良質なコンデンサーではないかと。
なのでまずは大筋で気に入ってもらえそうなコンデンサーを見つけてから
その良さを最大限引き出すようなハンダチューニングをする。
そんな感じで考えています。
一つ思い当たる国産のコンデンサーがあるのですがどこにも売っていません。
ぐぬぬぬ…
もしもどなたか「NCC錫箔コンデンサー」の情報があれば教えて下さいませ。
入手できたら最近お気に入りの「みその」でラーメンを1杯ご馳走させていただきます♪(笑)
