季節逆フォー!


 リアル世界はこれから冬に入っていくというのに、あえて夏の話をする感覚に脱帽です。以前にもこういうアニメはあったのかもしれませんが、寒くなっていく中で、キャラが暑い暑いとかいっても、感情移入できなさではピカイチです。しつこいようですが、私は感情移入できるとやはり面白いと感じる(客観的にアニメみてもタダの批評家であり、楽しむことからは遠い気がします)ので、その点ではこのアニメは一歩出遅れています。


 とはいえ、これはひさびさにみた、まったりアニメという感じがします。なんだか昨今の萌えアニメは変に笑いをとろうとしたり、メンヘル的要素を持ち込みすぎていて、殺伐とした現実世界をそのまま反映するような作品、いい意味でも悪い意味でもリアルなものを目指している作品が多いと感じていたので、ここまでヌルいアニメだと逆に好感が持てます。


 現実の殺伐を鑑み、またあえて季節を逆に持ってきたことも鑑みると、こういった平穏な日常的なものが一番ありえない、ということに逆になるのかもしれませんね。原作のねこねこソフトですら、「普通の学園モノ」と銘打っているわけですから、超展開はないものと安心しきってみておりますが。