安い商売で貧弱な売り上げしかないので、定休日も半ドンで店を開けて小銭を稼いでいるのだが、働けど働けどわが暮らし楽にならざりとヘトヘトに疲れた女房をじっと見ていると不憫になり、何のためにこんなことやってんだろと虚しい気持ちになったので、ストレス解消のために昼休憩の時間に外食をするご褒美タイムを設けることにした。
個人の飲食店で通しで営業している店は少ない上に気を遣うのでチェーン店のファミレスが中心になるのだが、大抵のランチタイムが３時までなので、ランチに間に合うようにお店に向かう。
ランチメニューであれば二人で２、３千円程度で食べられるので財布の負担も少ない。
お世話になるお店には申し訳ないが、なるべく安く済ませることも普段使いの外食を楽しむコツである。
とはいえケチケチした気持ちで食事をしても楽しくないので、ドリンクバーがなくてもソフトドリンクは必ず注文する。
お酒でなくても、そこに味の付いた飲み物があるだけで豊かな気持ちになるのだ。
自分の店の近くだと富岡のジョナサンか能見台のサイゼリヤ、鳥浜のデニーズか上中里の洋麺屋五右衛門ならすぐに行ける。
文庫のマンマパスタや港南台のパッパパスタやジョリーパスタ、金沢八景のカプリチョーザでも２時に店を閉めて急いで向かえばぎりぎり間に合う。
自分はイタリア料理の人間なのでやはり洋食やイタリアンのファミレスに惹かれるのだが、夢庵や和食さと、バーミヤンや王将などの和食や中華でもいい。
気軽に立ち寄れるチェーン店の存在は本当に有り難い。
女房は次は五右衛門のタコのペペロンチーノを大盛りで食べると心に決めているようだ。
ささやかな楽しみができてよかった。
これからも余裕があるときは女房とランチに行きたい。
