まっつ(未涼亜希)のバウ主演公演、<インフィニティ>のレポ…
というか、感想の続きです。
まっつがマハラジャ。まっつマハラジャ。ターバンを巻き、花びらを撒く。
自ら花びらを撒きながら入場(?)してきたのにもウケましたが、
その投げやりな撒き方(演技)がたまらなくまっつ。
玉座に腰掛けて脚をたかーく上げて組み、
「っつまんねーな~。ほんっと、つまんね~」と、その顔が言っている。
コマちゃん(沙央くらま)がマハラジャを楽しませようと計画しても、
「え、またその踊り?工夫をしろ工夫を。飽・き・た!」(←たぶん)という、顔芸。
そしてオレンジ?アランチャ?(←舞台インドだから)をもぎとり、ちょいちょい、と
召使を呼んでエプロン(かな?)で、オレンジをふきふき(笑)
その後、何か小言を言っている(のか?)それが素晴らしく…まっつな場面(って)でした。
そして…アレを歌う…アレ。えーと、<Passion 愛の旅>の
大階段でまゆさん(蘭寿とむ)が紫のお衣装で歌ったあの曲(ですよね?)
キラースマイルと命名されたあのニヤリ、に撃ち殺されたファンが
たくさんいたあの曲。
それからマタドールまっつも素敵だった、と言い出せばキリがありませんが…。
そして「命短し 恋せよ乙女 紅き唇褪せぬ間に」 で始まる名曲
<ゴンドラの唄>…まっつも、同期みっちゃん(北翔海莉)と同じく、
文語体がとても似合う。(と思う)
聞き取れないことがナイ素晴らしい口跡、胸の奥底をくすぐるような
独特の歌声、に加えて、歌詞をきちんと理解して伝えようと歌っている感じが
するまっつに、趣のある文語体で歌われると、胸に迫るものがあります。
それはまっつが研14にして初主演だとか、育った花から雪への組替えの
こととか、<黒蜥蜴>で、「なんでまっつがあんなちょっとしか喋らないのさ~!(怒)」と
思ったこととか、だから<アデュー・マルセイユ>のルイ・マレーは
めちゃめちゃ好きで嬉しかった、<虞美人>の張良先生はもっとうれしかった、
こととか、そういうこととも関係あるのかナイのか
わかりませんが、泣けました、まっつのその、唄。
最後の黒燕尾ではこれまた黒髪がよく似合うまっつによく似合う、
<荒城の月>…のメロディーで踊る。
自分の好きな、後半部分の歌詞をを思い出しながら観ていました。
今荒城の夜半の月 変わらぬ光 誰がためぞ
垣に残るは ただ葛 松に歌うは ただ 嵐
天上影は変わらねど 栄枯は移る 世の姿
幾さんとてか 今もなお ああ荒城の夜半の月
この曲で黒燕尾、とてもまっつぽいなぁ…と思う私。
騒がしい周りとは関係なく、人は人、自分は自分、と割り切って、
自分に何ができるのか、何をすべきなのか、
何が大切なのか、ということを見失うことが…ナイように見えるまっつ。
カッコいいなぁ…。
何のときか忘れましたが、髪を書き上げて、その肘の三角の隙間
から客席を見るまっつのセクシーアイズ(←)
花組っぽい…というと雪組ファンの方に叱られるかもしれませんが、
目線、踊り方、黒燕尾の裾さばき。こめかみを指先でチョンチョン、
と叩くときの手首の返し方。
私は何度も、<花組育ち>という言葉が脳裏をよぎりました(私見)
そう、ゆひさんサルヴァトーレにあの、「Made in Italy」な感じで、
「Made in Flower Troupe」とナレーションをしてほしいぐらいの、
無限の才能を感じさせる見事な、未涼亜希STORY。
花組でコツコツと、淡々と積み重ねてきた日々がまっつの血となり肉となり、
雪組での活躍を経ていま形になった、<インフィニティ>
とんな時も脇で力強くセンターを支えてきた実力者の生徒さんにとっても、
ずっと見守って頑張って応援してきたファンの皆さんにも、ご褒美ですよね。
愛と、夢と、希望。日ごろ照れくさくて言えない、未来の希望を感じさせて
くれるところが魅力の宝塚。
こういうもの(<インフィニティ>)を見せてもらえると、宝塚っていいな、素敵だな、
と改めて思います。
本日千秋楽、おめでとうございます。
未涼亜希さんファンの皆さま、おめでとうございます。