ということで、昨日のうひゃうひゃ健康TVでご紹介した健康法は、レジスタントスターチでした。

以前から記事や本でもお話ししていたし、もったいぶることも無かったのですけどね。

レジスタントスターチにはいくつか種類があり、

豆やイモ、青いバナナなどには元々レジスタントスターチが含まれています。

お米には、炊いて冷ますことでお米がβ化(再結晶化)することでできるレジスタントスターチがあります。

元々、お米などには、アミロースとアミロペクチンという二つのでんぷんが含まれています。

アミロースは硬さ、アミロペクチンは粘り。

アミロースがどれくらい入っているかによって、冷やしてレジスタントスターチになりやすいかがきまります。

日本のお米で粘度の高いものは(もち米や冷めても美味しいミルキーウェイなどの品種)、美味しいけれど、冷めてもレジスタントスターチにはなりにくいのです。

アミロースが比較的多いのは、一般的な品種ではコシヒカリ。

でも、もっと多いのは、タイ米、インディカ米などのぽそぽそしたお米です。

炊く前のアミロースは、ガッチリと手をつないだ状態になっていて、食べても消化酵素で分解することが難しいのですが、

水を入れて炊くことによって、水が間に入り、繋いだ手に綻びが生じます。

すると、消化酵素で分解しやすくなり、ブドウ糖になってほぼ100%が小腸で吸収されてしまいます。

ところが、炊いた後、冷ますことによって、再びアミロースがガッチリと手を繋ぎだします。

すると、食べても消化酵素で分解されにくくなるのです。

そうしてできるでんぷんが、レジスタントスターチですが、

これは食物繊維のような働きをします。

糖や脂質を包み込んで、便として排泄しますし、レジスタントスターチ自体もカロリーにはなりません。

もちろん、お米にはアミロペクチンも含まれているので、全てのでんぷんがアミロースになるわけではないですが、一部が食物繊維化して、太りにくいサポートをしてくれるのです。

これは、じゃがいも、パスタなど麺、その他の炭水化物でも同じです。

パスタやお蕎麦なども冷製の方がレジスタントスターチが多くなるし、

じゃがいもも茹でたてよりもポテトサラダみたいに冷えた状態の方がレジスタントスターチが多いのです。

最近は、大手パンメーカーもレジスタントスターチを添加した血糖値の上がりにくいパンを、

また、大手炊飯器メーカーも、炊くとレジスタントスターチが増える特許技術の炊飯器を開発しているようです。

大好きな炭水化物を太りにくく食べられるっていいいですよね。

もちろん、食べ過ぎれば太りますよぶーぶー

「冷やごはんって、どうよ・・・」という方は、野菜などの食物繊維が多いものを先に食べたり、玄米や雑穀米にすることで食物繊維で糖をくるむようにするといいと思います。

私自身は、なぜか冷やごはん好きなんです。

家では玄米や雑穀米を食べることが多いですが、お弁当などを外で買うとどうしても白米しか選べなかったりしますよね。

元々、電子レンジでチンしたくないというところから、温めずに食べるようになったんですが、

今や、お弁当は冷めているものっていう意識になってしまい、ホカホカだとな~んだっと思うくらいです。

自宅でも、炊いたらその時は炊きたてを食べ、保温を切って保存して、冷めたらそのまま食べています。
さすがに玄米は美味しくないかなと思いますが。

でも、本当にレジスタントスターチは、たくさんある食べ方の工夫のたった一つです。

身に備わる太らない仕組みをフル活用し、
食べ方を工夫し、
ダイエットをサポートする食材をチョイスし。。。

ありとあらゆる食事の知識をフル活用することで、総合アプローチで太りにくい体を作るのが正解だとおもっています。

本も、おかげさまで増刷になりました虹
サポートしてくださっている皆さん、本当にありがとうございます。

完璧にこの通りのことができなくても、知識を頭の片隅に入れておくことで自分で軌道修正できるようになるのではないかな、と思います。
私だって、完璧にはいきませんしね。
ダイエットを意識せずにゆるく痩せることが継続の秘訣です。

内科医が教える医者いらずな美容と健康blog