という、ベストセラーの本を読んでいます。(まだ途中)
読み始めたきっかけは、うちは子供がないから、どっちか残された方が死んだ時、お葬式をあげる人もいないし、あげてほしいともあんまり思わないから。。。
夫は末っ子4男で、長男が田舎で先祖のお墓をみてるのでOK。私は一人っ子で、親は東京にお墓を買って、一緒にはいりなさいと言いますが、これもいずれ無縁仏になるのは確実。おまけに、ここの坊主ときたら、墓地を売った時だけ顔出したのみ。3台のベンツ
を乗り回し、父のお葬式も法事も弟子がやり、お盆には毎年見たことのない若坊主がアルバイトでやってくる。式が終わると、それじゃって言ってさっさと帰っていく。これじゃァ、お金払ってるだけの名ばかり檀家ですよね~
まだ夫の田舎の坊さんの方が、式が終わると一緒にご飯食べて想い出を語るし、昔から親族のことはみんな覚えてるし、祥月命日には勝手に家にあがってお経を唱えて帰っていくし、親しみがわきます。
で、この本によると、このいわゆる葬式仏教っていうのは、日本独特のものだそうです。だいたい、戒名も本当は出家したお坊さんに、生きているうちに与えられるもので、亡くなった人にすべて戒名を与えるのも世界中で日本だけ。それが曹洞宗から始まり、儒教の影響も受けて、だんだん日本独特の華美な葬式に発展していったそうです。
御棺のまわりの飾りは浄土をあらわし、その昔贅沢を極めた貴族たちが死後も同じような思いがしたいために、あのように派手になっていったとか。
これを読んでいると、何十万も出して戒名つけるのも、数百万かかる華美なお葬式もお墓も本当に必要ないなァと改めて思います。お葬式自体は、長寿のため、来る親戚も年寄りが多くて大変なので、家族葬が増えているのは現実。宇宙に骨をまいてもらっても百万円、(お墓を買うより安い)最近は樹木葬とか多種多様になってきているそうです。
お子さんがいるおうちはまた別でしょうけど、この際、ちょっと夫婦で語り合ってみるのもいいかも。
