きのうは
月一フレンチを堪能してきた。
お店が開店して
一周年記念を迎えたので
まだ10回ほどしか
通っていないことになる。
他の常連店は
帰福してから30年過ぎるので
もう百回以上は何処も行っており
すっかり馴染みになっている。
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アミューズは、
『北海道産アサリのロワイヤル』
デミカップに入った
西洋茶碗蒸しである。
もっとも、
日本の出汁とは違うので
洋風な味と風味である。
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オードヴル一品目は、
お店のスペシャリティである
『人参のムース コンソメジュレ寄せ』
毎回、頂いている一品だが、
飽きることのない
完成された逸品である。
中にウニが一片潜んでおり
その部分に当たると
常同曲の途中で突然飛び出した
効果的アクセントのように
驚き感激する(笑)。
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オードヴル二品目は、
『秋田産兎のコンフィ
地元産里芋のコンフィ』
ラパンはササミのような食感で
それと解かるほど風味は強くなく
ねっとりした里芋に溶け合っている。
周囲を豚バラで巻いており
それが味のアクセントになっている。
自家製のピクルスも
爽やかな甘酸っぱさで
コンフィのいい受け手であった。
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オードヴル三品目は、
『フランス産セップ茸
岩手産真鱈の白子』
ムニエルで表面を
パリリと焼かれた白子は
ナイフを入れてもしっかりしてたが、
口中ではクリーミーに溶解し
臭みは全くなかった。
セップ茸は香りが高貴で
白子と合わせると
海の物と山の物の
ヴィアン・マリアージュとなった。
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ポワソンは、
『宮城産ホウボウ』
万願寺唐辛子を半切にして
刳り貫いた部分に海老のすり身を
鋳込んだフリットが添えられていた。
地元産ゴボウのペーストと
パセリやセルフィーユの
ソース・ヴェール。
ポワレされたホウボウは
皮目のカリカリ感と
身のホワホワ感が楽しく
味わいも佳かった。
洋風天婦羅も
なかなかに美味しかった。
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ヴィアンドは
『ラング・ド・ヴォ―の煮込み』
いわゆる、仔牛のタンシチュー。
そのタンは極厚で
芯までシッカリ煮込まれていて
スッとナイフが入るも
崩れもしない。
成牛よりも仄かな
タンの風味であった。
ガルニのジロール茸が
また力があり
その森の香りが
マデラソースとタンとも
佳く合っていた。
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デセールは
『グラス・ド・ヴァニーユと焼き栗』
会津坂下町『やますけ農園』の卵、
鮫川村『ファームつばさ』の牛乳で
拵えられた濃厚ながらも
キレのいいグラスは
上々の出来であった。
二本松の栗は
ピューレが敷かれ
カラメリゼした熱々で、
ショー・フロワ(温冷)の
ひと皿であった。
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プチ・フールとカフェで
絢爛豪華なコースを〆た。
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シェフのところに
第一子がご誕生されたので、
自家本の『親のあるべきようわ』と
『ハッピバースデー』や
『ミッキーマウスマーチ』の入った
自家CDを差し上げた。